大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

精悍な若武者が、横浜の新たな時代を切り開く

2018/06/29(金) 横浜スタジアム

B5×-4C

勝 山﨑

負 アドゥワ



終盤の猛攻で鮮やかなサヨナラ勝ち。


序盤の劣勢を、ベイ戦士達は一丸となって跳ね返した。


劇的なサヨナラ勝ちは、確実に流れを変える。


勝ち抜けるシーズンには、必ずそういう試合がある。



1998年7月12日。

帯広の森野球場。

優勝を争う2位ドラゴンズ戦。

9回裏、6点差を一気に一気に追いつき、12回日没コールドに持ち込んだ試合。


「物の怪に取り憑かれたようだ」とチームの指揮を執る権藤博監督自身がが驚く快進撃で、38年ぶりの日本一を勝ち取った。


2017年8月22日~24日。

横浜スタジアム。首位カープを迎えての3連戦。


筒香嘉智、ホセ・ロペス、宮﨑敏郎の3者連続ホームラン(8月22日)。


梶谷隆幸の2ベース(8月23日)。


倉本寿彦の内野安打(8月24日)。


3試合連続のサヨナラ勝ちから「史上最大の下克上」は始まっていた。

カープをクライマックスシリーズで打ち破った1つの要因がこの夏の3連戦。

19年ぶりの日本シリーズ進出へのドラマの始まりだった。



3連敗で借金6。

嫌なムードを、2人の千両役者が打ち払う。


この日のスタメンには、ホセ・ロペスと倉本寿彦が復帰。


大瀬良大地の前に沈黙する打線の中で、攻守にわたってチームを鼓舞する。



序盤4失点の開幕投手 石田健大も、粘りのピッチングで7回を投げ抜き味方の反撃を待つ。



8回表は頼れるリリーバー加賀繁がカープ打線を三者凡退に切ってとる。


そして、8回裏。

「同級生の2人が繋いでくれたチャンス。僕も何とかつなごうと思いました」


乙坂智、柴田竜拓がヒットで繋いだチャンス。


ハマスタの空気がガラリと変わる。


ハマの神の子 神里和毅が放った打球は鮮やかな同点3ラン。


9回表は、前日敗戦投手になった小さな大魔神 山﨑康晃が満塁のピンチを凌ぎ切る。


9回裏1アウト1,2塁のチャンスには、神里を兄のように慕い、同じ車で球場入りするこの男が打席に入った。


「初球から思い切っていこうと。サヨナラ打は初めてで、夢のような時間でした」


1994年11月28日生まれ。

岡山県岡山市出身の23歳。


広陵高校から明治大学を経て、2016年ドラフト9位で入団。


ルーキーイヤーはプロの壁に苦しんだが、2年目の今シーズンは一軍に定着。


ここまで3本塁打。

個人別応援歌も作られる程、期待を寄せられている。


勝ち抜くシーズンには、新戦力の台頭が不可欠。


精悍な若武者が、横浜の新たな時代を切り開く。


横浜の梅雨は明けた。

ベイスターズの夏がやってくる。



燃えろ熱く

君に託された夢

跳ね返せグランドへ

新しいヒーロー


横浜DeNAベイスターズ。

背番号44。

佐野恵太。


CONCENTRATE ON EVERYTHING

AND EXERT MYSELF TO THE UTMOST.

精神を集中させ努力すれば出来ない事はない。

どんな壁にぶつかっても努力をして乗り越えたい。


VICTORY is WITHIN US.