泥に咲く蓮華。武士は刀を守り抜き、勝った。 #25
※去年の今日の記事を再投稿します。
泥の中の決闘。
今、読み返して改めて思う。
やはり、優勝するしかない。
ハマスタでCSやって、日本シリーズ行って、ペナントを勝ち取りたい、と!
2017クライマックスシリーズ・セ 1stステージ 阪神甲子園球場
第1戦
10/14
B0-2T
勝 メッセンジャー
負 井納
S ドリス
第2戦
10/15
B13-6T
勝 三上
負 桑原
第3戦
10/16
B-T
試合前中止。
※10/17に順延。
プロ野球秋の陣。
ポストシーズンが幕を開けた。
雨の甲子園球場。
第1戦は両先発がヒットを打たれながらも、要所を締める投手戦。
6回裏、タイガースの4番福留孝介が、ベイスターズ先発の井納翔一のストレートをバックスクリーンに運ぶ大アーチ放ち、勝負あり。
超短期決戦は、まずはタイガースが王手をかけた。
迎えた第2戦。
雨は降り続け、止むことがない。
試合開始を1時間延期し、阪神園芸の皆さんの必死のグラウンド調整で、プレイボールにこぎ着けた。
ベイスターズ先発は、今永昇太。
タイガース先発は、秋山拓巳。
懸命のグラウンド調整にもかかわらず、悪化していく甲子園のダイヤモンド。
二人とも本来のピッチングが出来ずに、揃って3回で降板。
リリーフ陣に後を託す。
引き分けならば、タイガースがファイナルステージに進出。
ベイスターズは勝つしかない。
5回裏の攻防が終われば、試合は成立してしまう。
雨の中、泥の中、取って取られての攻防に、甲子園球場に集った両軍のファンは一喜一憂する。
「コンディションは相手も一緒。自分たちの野球をするだけでした」
5回表。
3-3の同点。
2アウト1塁。
打席には、我らがハマのキャプテン、侍ジャパンの4番。
ここで凡退して5回で試合がコールドで成立してしまえば、ベイスターズの2017年シーズンは、終わってしまう。
「戦いなので。遊び事じゃない。向こうも必死に本気できているし、こっちも本気だよということです。生ぬるいことはできないと思いました」
タイガース石崎剛が内角に投じたボールが、顔面付近をかすめてしまう。
必死によけ、のけぞるキャプテン。
ぬかるんだ足元にバランスを崩し、泥まみれのグラウンドに転倒してしまう。
ユニフォームは泥だらけ。
ただし、武士にとっての刀ともいえるバットは守り抜いた。
そして、勝負師の顔が一段と強さと怖さと鋭さを増した。
繰り返すフルスイング。
執念の一打は、1,2塁間を破るクリーンヒットとなり、宮﨑敏郎の勝ち越しタイムリーへと繋がった。
間違いなくこのシーンが、この試合のハイライト。
雨と泥にまみれた主砲の戦う姿に、魂を揺さぶられた。
泥の中に咲く蓮華のように、困難をものともしない力強さがあった。
7回表には、兄弟のように横浜高校から連れ添う乙坂智に3ランホームランが飛び出し勝負あり。
ベイスターズは、ファイナルステージへ逆王手をかけた。
「もう勝つしかない。明日勝って、広島(ファイナルステージ進出)を決めれるようにがんばる」
キャプテンの言葉は、金剛のように力強い。
横浜の空高く
ホームランかっ飛ばせ 筒香
さあ打て 筒香
飛ばせ 空の彼方
横浜に輝く大砲
かっ飛ばせ ホームラン
GO GO TSUTSUGOH!
横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。
栄光目指して、心を一つに。
I☆YOKOHAMA!
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