大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

這い上がってきた男 #17

2019/04/03(水) 明治神宮野球場
ベイスターズ 4-5x スワローズ


勝 石山
負 三上


2夜連続の神宮の悪夢。


8回裏の魔物に今日もやられた。


「何とかして先発に勝ちをつけないといけなかった。もう一回出直します」


現役11年間490試合をすべてリリーフで投げ抜いた木塚敦志コーチは語った。


大魔神なき後のクローザーとして。
クワトロKの一角として。
勝っても負けても闘志剥き出しに打者に向かっていった炎のリリーバー。


「木塚のブルペン」に、早くも試練が訪れている。


しかし、希望はある。
皆が皆まで打たれたわけではない。


昨年「復活」を果たしたあの男が、7回裏をパーフェクトに抑えていた。


1990年5月7日生まれ。
福岡県福岡市出身の28歳。
福岡工業高校から法政大学を経て、2012年ドラフト2位で入団。


東京六大学のスターは、ルーキーイヤーから躍動。
剛速球を武器に、ローテーション投手として活躍。


翌2014年シーズンの開幕投手に指名される。


大学時代に輝いた神宮球場。
そこに魔物が住んでいた。


2回9失点でノックアウト。
法政大学の先輩の三上朋也に、敗戦処理を託す無念のマウンド。


この日から苦悩の日々が始まった。


何をやってもうまくいかない。
あの日に浴びた歓声は、いつしか罵声とため息に変わっていく。


しかし、彼は這い上がってきた。


2018年シーズン。リリーバーに転向。
60試合7勝2敗15ホールド。


その輝きを取り戻した。


地獄を見た男は強い。
這い上がってきた男に恐れるものはない。


ブルペンの仲間が、この日はやられた。


だが、野球は団体競技。
そして、プロにはやり返すチャンスがある。


やられたら、やりかえせ!


地獄から這い上がってきた男たちの反転攻勢のドラマの幕開け。


闘いは、始まったばかりだ。


たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。
背番号17。
三嶋一輝。


AUDACITY
どんな時も堂々と、自分らしく。


Go Beyond the Limit.