前に、前に、積極的に行こう! #25
2019/04/27(土) 東京ドーム
ベイスターズ 4-5 ジャイアンツ
勝 メルセデス
負 井納
S 野上
平成最後の東京ドーム3連戦が幕を開けた。
数多くの名勝負が刻まれてきた「ビッグエッグ」。
WBC。
イチロー引退試合。
そして、2016年クライマックスシリーズ。
2016年10月8日。
左半分が青く染まる美しい光景。
激戦を勝ち抜き、チームは大きく成長していった。
連敗中のベイスターズは、この日もビハインドの展開。
ミスもあった。
凡打もあった。
だが、そのまま終わらせなかった。
執念で少しづつ差を詰め、にじり寄っていく。
楽勝ムードのジャイアンツファンの空気が変わっていく。
点差に関わらず熱い応援を送り続けるベイスターズファンのボルテージは上がっていく。
9回表には、我らがキャプテンのタイムリーヒットで遂に1点差。
だが、追撃はここまでだった。
連敗を止められなかったハマの主砲にカメラが迫る。
まさに阿修羅の形相。
勝てない悔しさと、敗戦の怒りと、自信へのふがいなさと、ファンへの熱い思いと、全ての激情がそこにはあった。
彼ほど、毎年変わっていく選手はいない。
否、変わるというよりも「深化」といっても良いのかも知れない。
今年1月25日には、日本外国特派員協会で1時間に渡って記者会見。
「子供たちの将来を考えることが一番」
チームを超えて、現役の日本代表の四番打者でありながら具体的な提言を行った。
会見の最後で、司会者から次のような質問がなされた。
「あなたは大リーグへ移籍する希望があると表明された。ですが、あなたの所属する横浜ベイスターズは、20年以上優勝していない。今年はどうなのか?」
「大リーグについてはあくまでも将来の話です。今は、ベイスターズの一員として優勝することしか考えていない。素晴らしい能力を持った選手が揃っているし、必ず優勝できると信じています」
理路整然と、冷静沈着に、そして自信満々に、彼は語った。
だからこその、あの表情。
そして、いつものようにグラウンドに一礼をして、彼はダグアウトに引き上げた。
既に次の戦いに闘志を向けていた。
止まない雨はない。
出口のないトンネルはない。
冬は必ず春となる。
横浜の時代は、必ず来る。
ハマのキャプテンが、必ず実現させる。
横浜の空高く
ホームランかっ飛ばせ 筒香
さぁ 打て 筒香
飛ばせ 空の彼方
横浜に輝く大砲
かっ飛ばせ ホームラン
GO GO TSUTSUGOH!
横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。
VAMOS A SEGUIR ADELANTE!
前に、前に、積極的に行こう!
Go Beyond the Limit.
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