大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

横浜の未来を開く希望 #52

2019/07/07(日) 東京ドーム
ベイスターズ 6-4 ジャイアンツ


勝 三嶋一輝 3勝3敗
S 山﨑康晃 1勝1敗16S
負 鍬原拓也 0勝1敗


「前で成也が同点打を打ってくれて、楽な気持ちで打席には入れました。積極的に行こうと思っていました。最高の結果になりました」


2戦連続のホームランにして、試合を決める3ランを放った伊藤光は、ヒーローインタビューで、前日から一軍に合流した後輩の名を上げて讃えた。


背番号52は、横浜の未来を開く希望なのだ。


1998年8月4日生まれ。
神奈川県厚木市出身の20歳。


幼い頃に茨城県北茨城市に転居。


明秀学園日立高校から、2016年ドラフト5位で入団。


そのデビューは、空前絶後だった。


2017年10月3日。
横浜スタジアム。
ドラゴンズ戦。


チームは、2年連続のクライマックスシリーズ進出を決めていた。


そこでルーキーだった彼が5番ライトで先発に大抜擢。


1回裏2死1・3塁で迎えた第1打席で、笠原祥太郎からバックスクリーン直撃の3ランホームランを放つド派手なデビュー。


高卒新人の初打席初ホームランは、チーム史上初の快挙だった。


翌日の試合でもホームランを放った彼は、ポストシーズンに大抜擢。


クライマックスシリーズ、日本シリーズでそれぞれ打点を記録した。


飛躍を期した2018年シーズン。


チームは優勝候補に上げられ、彼の活躍が大きく期待された。


だがふたを開けてみれば、開幕二軍。
9月に一軍に昇格したが、わずか11試合出場で1本塁打に終わった。


背水の陣で臨んだ3年目のシーズン。


強い味方がチームに帰ってきた。


田代富雄打撃コーチ。


多村仁志、金城龍彦、内川聖一、村田修一、梶谷隆幸、そして筒香嘉智。


ベイスターズの歴史に名を刻む強打者たちを育んできた名伯楽。


2010年にベイスターズに退団後は、イーグルス、ジャイアンツで打撃コーチを歴任。


ジャイアンツの現4番岡本和真も、彼の指導でその才能を開花させた。


その「オバQ」が、横浜に帰ってきた。


「今年駄目ならば・・・・」と覚悟を決めた背番号52に、キャンプからマンツーマンで指導に当たってきた。


開幕からファーム暮らしが続いたが、7月に入り待望の一軍昇格。


初出場となった7月6日はノーヒットに終わり、チームも敗れた。


「高く浮いた球は全部振っていけ」


ここでも「オバQの魔法の言葉」が功を奏する。


5回表に今シーズン初安打を記録。


6回表のチャンスで同点タイムリーを放ち、伊藤光の逆転弾を呼び込んだ。


背番号52の憧れは、ハマのキャプテンにして侍の四番 筒香嘉智。


「いずれは日本を代表する4番バッターに」


その夢の実現へ、まずは階段を一つ昇った。


茨城の星から、横浜の一番星へ。


そして、日本の主砲へ。


大きな夢を描く強打者の物語が始まった。


ここで一発 細川!
ここで一発 細川!


ライトへ レフトへ ホームラン
それゆけ それゆけ それゆけ 細川!


かっとばせ! 細川!


横浜DeNAベイスターズ。
背番号52。
細川成也。


I BELIEVE IN MYSELF.
自信を持ってプレイできるように。


Go Beyond the Limit.