大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

投げる哲学者の熱い夏 #21

2020年6月26日(金)
横浜スタジアム
ベイスターズ 6-0 タイガース
勝 今永昇太 1勝1敗
負 西勇輝 0勝1敗


これぞエースのピッチング。


「去年は開幕戦で投げることが目標だった。今年は開幕から勝つことを意識してきた」


3カ月遅れのプロ野球開幕。
待ちにに待った本拠地のマウンド。


だが雨の中の力投むなしく、チームは敗れた。


翌日から、ベイスターズ先発投手陣の力投が続いた。


「この1週間、濵口、坂本と若い先発陣に引っ張られた」


背番号21は、圧巻の投球でタイガース打線をねじ伏せた。


8回。
打者29人。
114球。
被安打4
奪三振7。
失点0。


渾身のガッツポーズが、オンラインで歓声を送る熱き星たちの心を揺さぶった。


1993年9月1日生まれ。
福岡県北九州市出身の26歳。


北筑高校から駒澤大学を経て、2016年ドラフト1位で入団。


開幕からローテーションの座をつかむも、初勝利が遠かった。


「『援護点がない』というのは防御率0点台の投手が言うこと。僕の力不足です」


「三振を取れる投手ではなく、勝てる投手がいい投手。力のない人間は練習するしかない」


初勝利は、5月に入ってからだった。


「こんなに勝つことが大変なんだなと思った。今日は広島に勝ったというより、過去の自分に勝つことができた」



泣き言を口にせず、冷静かつ知的なコメントを発するその姿に人々は彼をこう呼ぶようになる。


「投げる哲学者」と。


ルーキーイヤーは8勝。


翌2017年は11勝。


日本シリーズでは、ホークス相手に圧巻のピッチング。


開幕投手も期待された2018年は左肩の違和感で1カ月遅れの開幕。


本調子を取り戻せず、不甲斐ないピッチングが続き、4勝11敗。


「語るに値しないシーズンだった」


このオフに志願してオーストラリアン・ベースボールリーグへ。


オフを返上し、野球に向きあった。


そして、異国の地で本来の姿を取り戻していく。



2019年は初の開幕投手。


シーズンを通じて大活躍。


13勝7敗3完封。


誰もが認めるハマのエースの座をつかんだ。



「CSは行われないから首位にならなければ意味がない」


頂点を目指して、闘いは続いていく。


投げる哲学者の熱い夏が始まった。


栄冠の頂へ、一気に駆け上がろう!



左腕がうなれば
狙いははずさない
ピンポイントの技
攻めて攻めろ 昇太


横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。


THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.
ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。


心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.