大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

GRATITUDE #14

2020年7月8日(水)
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島
ベイスターズ 3-6 カープ
勝 塹江敦哉 1勝0敗
S 菊池保則 0勝0敗1S
負 スペンサー・パットン 2勝1敗


2020年7月9日(木)
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島
ベイスターズ 5-1 カープ
勝 井納翔一 2勝0敗
負 森下暢仁 1勝1敗


試合開始からベイスターズ打線が、ゴールデンルーキー森下暢仁に襲いかかる。


前日の悪夢の逆転負けを払うような4連打で、鮮やかな先制劇。


先発の井納翔一は、6回102球奪三振4被安打4。
最少失点でリードを守り、ブルペン陣にバトンを繋ぐ。


7回裏1アウト1,3塁の大ピンチ。


マウンドには、頼れる選手会長が向かった。


1993年3月1日生まれ。
広島県広島市出身の27歳。


広島工業高校から法政大学を経て、2014年ドラフト2位で入団。


デビュー2年目の2016年シーズンは、開幕からローテーションの柱として躍動。


5月には先発登板で4戦全勝、26イニング連続無失点という大活躍で月間MVPを獲得。


1975年にこの賞が制定されて以来チーム初の左腕投手の受賞という栄冠は、長期にわたって左腕不足に悩んできたチームの宿命すら変えてしまう快挙だった。


オールスターゲームにも選出され、シーズンを通して活躍。
初のクライマックスシリーズ進出に貢献した。


2017年から2年連続して開幕投手に指名され、横浜の中心選手となった。


2019年には選手会長に就任。


「できるだけ選手一人ひとりの変化に気を遣ってあげてほしい」


キャプテン筒香嘉智は、一緒にチームを創り上げる同志として彼を信頼し尽くしていた。


今シーズンから大リーガーとなった前キャプテンは、どんなときでも「フォア・ザ・チーム」に徹してきた左腕を見続けてきたからだ。


前半戦ではブルペン陣の一員となり、何度となくチームの危機を救ってきた。


先発を任された夏場には、圧巻のピッチングで優勝争いを牽引。


誰もが信頼を寄せる、心優しきリーダーだ。


新型コロナウイルスによる非常事態宣言を受け、大幅に開幕が遅れ無観客で開幕した2020年。


「最前線でサポートしていただいている医療従事者の皆さまをはじめ、多くの皆さまのおかげで本日プロ野球、開幕することができます」


横浜スタジアムでの開幕戦は、彼の「感謝」のメッセージで幕を開けた。


そしてこの日、今シーズン初めて故郷広島のマウンドに上がった。


リードはわずかに1点。
相対するは、代打長野久義。


開幕カードでは手痛い逆転打をくらっていた。
ジャイアンツ時代から、ベイスターズ戦には滅法強かった。
サヨナラ打を打たれたこともしばしば。


そんな状況でも、左腕は動じない。
圧巻の投球で難敵を空振り三振。


飛び出したランナーを走塁死させ、鮮やかなダブルプレー。


このプレーがチームを再び活気づける。


直後の8回表に打線が爆発。


ネフタリ・ソトのタイムリーに、タイラー・オースティンの2ランホームラン。


8回裏、昨日リリーフに失敗してしまったスペンサー・パットンが、圧巻の3者凡退。


1つのプレーが、流れを変えたのだ。


いま、ベイスターズのブルペンには背番号14がいる。


パーソナルスローガンは「感謝」。


一番大切な心を忘れない選手会長。


彼を先頭に、チームは前代未聞のペナントレースを戦い抜く。


横浜の熱い夏が続いていく。


左腕がうなれば
狙いははずさない
ピンポイントの技
攻めろ攻めろ 健大


横浜DeNAベイスターズ。
背番号14。
石田健大。


GRATITUDE.
ファン、家族、環境、すべてのものに感謝。


心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.