大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

ハマの空に弧を描いた大花火 #44

2020年7月24日(金)
横浜スタジアム
ベイスターズ 9x-6 カープ
勝 国吉佑樹 1勝1敗
負 一岡竜司 0勝1敗1S


東京オリンピックまであと1年。
新型コロナウィルス騒動の終息を願い、日本全国に117発の花火が打ち上げられた7月24日。


野球のメイン会場でもある横浜スタジアムにも、大きな意義ある大花火が打ち上げられた。


逆転サヨナラ満塁ホームランでのド派手な決着。


1954年4月27日の青田昇。
1982年5月23日の長崎啓二。
2004年8月11日のタイロン・ウッズ。
2010年7月18日のブレッド・ハーパーに次いで球団史上5本目の大快挙。


10年に1度あるかないかの偉業を、ハマの四番がやってのけた。


「自分の応援歌ができますように」
昨年の七夕で、背番号44はささやかな願いを短冊に託した。
ベイスターズの中心選手の一人になるという誓い。


そんな彼に、願い以上の使命が与えられた。
横浜DeNAベイスターズの第3代キャプテン。
そして、四番打者にレフトのレギュラーポジション。


2016年ドラフト9位。
セントラルリーグの最終指名で入団して4年目。


昨シーズンは一軍に定着し、代打の切り札としてブレイク。
だが、レギュラーではなかった彼が大抜擢されたシーズンは、開幕が大幅延期。


様々なスポーツやイベントが中止を余儀なくされる中、なんとか無観客試合で開幕。
多くの規制の中での5000人を上限として有観客試合もはじまった。


そしてこの日は、リモートでの応援歌がハマの夜空に鳴り響いた。


「打席では集中しすぎて聞こえなかったけど、本当にうれしい。たくさんの人に歌ってもらえるように活躍したい」


真夏の横浜スタジアム。
何かが起こるカープ戦。


奇跡を現実にする力が、このチームにはある。


「こういう時だからこそ、ベイスターズらしく雰囲気良く戦いましょう!」


6月22日の試合前のミーティング。
キャプテンは、6連敗中のなかでも笑顔でチームメートに語りかけた。


欠点や失敗をあげつらうことはたやすい。
そうしていることで、正義感に酔うことすらできる。


だが、その中で前を向き、皆を鼓舞し、結果を出すことが彼にはできる。
これぞ、キャプテンの仕事。四番の役割だ。


そしてその日、彼の今季初ホームランで引き分けをもぎ取り連敗ストップ。
翌日もホームランを放ち、連敗脱出。


そしてこの日は、10年ぶりの大偉業をやってのけた。


「最高です! 外野の頭を越えろと思いながら走りました。風と声援で伸びてくれた。勝てたこと、仲間と喜びを分かち合えたことが一番です」


「ホームランですか? 期待しないでください」


控えめにはにかむ等身大のヒーローは、真夏の横浜劇場の主人公。


乾坤一擲の闘いを見逃すな!


蒼き戦士の闘志
果敢に突き進め
ハマの空に弧を描け
進め Shiny Road


CONCENTRATE ON EVERYTHING AND EXERT MYSELF TO THE UTMOST.
精神を集中させ努力すれば出来ない事はない。
どんな壁にぶつかっても努力をして乗り越えたい。


心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.