大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

逆境に咲く花こそ美しい #21

2020年7月31日(金)
阪神甲子園球場
ベイスターズ 3-3 タイガース
(延長10回引き分け)


2020年8月1日(土)
阪神甲子園球場
ベイスターズ 7-3 タイガース
勝 今永昇太 4勝2敗
負 西勇輝 2勝3敗


左腕が唸る。
バットが空を切る。
三振の山が築かれる。


「強がっても良いから弱気な姿を見せるな!」


同点に追いつかれた4回裏。
コーチはエースに檄を飛ばした。


背番号21が、生き返る。
圧巻の7者連続三振。


1960年、大洋ホエールズの鈴木隆。
1994年、横浜ベイスターズの佐々木主浩に次いで26年ぶり3人目の快挙。
DeNAベイスターズでは、初の記録となった。


「悪いなりにもそれなりに抑えることは出来ている。でも、調子が良い時は相手を圧倒して『手も足も出ない』という部分を見せつけていかないといけない」


エースの快投に、ナインはバットで応える。


大和は、プロ入り初の甲子園球場でのホームラン。
キャプテン佐野恵太は、サイクルヒットまであと一歩の4打数4安打。


タイガース投手陣を文字通りノックアウトした。


背番号21には苦い記憶がある。
2016年4月29日。
阪神甲子園球場。


ドラ1ルーキーは開幕からローテーション入り。
良い投球を続けていたが、勝てなかった。


この日も、7回途中まで14奪三振の快投。
だが、1本のホームランに泣いた。


「相手の投手陣もベイスターズの中継ぎ陣も粘った。僕だけが粘れなかった」
「三振を取れる投手ではなく、勝てる投手がいい投手。力のない人間は練習するしかない」


あれから5年の月日が流れた。
栄光と挫折を味わいながら、彼はエースの座を掴んだ。


「いつでも点を取れると思われてしまってはダメ。圧倒できるところを他の5球団に見せつけていかないと」


背番号21が見据えるのは、先のまた先。


もっと上のレベルで戦う。
そして、勝ち続けていくのだ。


その先に待つのは22年ぶりの栄光の旗。


横浜には「投げる哲学者」がいる。


ベイスターズ夏の陣が続いていく。


左腕がうなれば
狙いははずさない
ピンポイントの技
攻めて攻めろ 昇太


横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。


THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.
ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。


心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.