大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

再びのバースデイウイニングボール #15

2020年8月2日(日)
阪神甲子園球場
ベイスターズ 1-3 タイガース
勝 馬場皐輔 1勝0敗
S ロベルト・スアレス 0勝0敗6S
負 平良拳太郎 2勝2敗


2020年8月4日(火)
横浜スタジアム
ベイスターズ 3-0 ドラゴンズ
勝 井納翔一 3勝2敗
S 三嶋一輝 0勝1敗3S
負 福谷浩司 0勝1敗


開幕からローテーションの軸として活躍し、クオリティスタートを続ける平良拳太郎をこの日も援護できなかった。


捲土重来を期して帰浜したチームの命運は、背番号15に託された。


右腕はハマスタのマウンドに向かった。


1986年5月1日生まれ。
東京都江東区出身の34歳。
木更津総合高校、上武大学、NTT東日本を経て、2012年ドラフト3位で入団。


ルーキーイヤーからローテーションの一員として活躍。
長身から繰り出す直球と変化球で、チームの主軸となっていった。


2016年には初の開幕投手。
初めてのクライマックスシリーズでも、先発を任された。


マウンドで、しばしば文字を書く。
その日その時のテーマを、自らに言い聞かせながらの独自のスタイル。
場の空気を読まずに発するその発言などから、ファンは彼をこう呼ぶようになった。


「ハマの宇宙人」


頼れる右腕も、気が付けば先発陣のチーム最年長になっていた。


まっさらなマウンド。
相対するは、一昨年の甲子園のヒーローにして昨年のゴールデンルーキー根尾昂。


「ファームのキャンプで初球の真っすぐをきれいにライト前に打たれてしまった。嶺井ともそれは避けようと話しました。何とか抑えることを考えて投げました」


期待の新星のプロ初スタメンに、細心の注意を払い追い込んでいく。
最後は内角への鋭いボールで腰を引かせて、見逃し三振。
その後も仕事をさせなかった。


「低めに丁寧に投げました。ピンチでどれだけ自分が準備できているかが重要。嶺井が良いリードをしてくれたおかげです」


7回。
打者26人。
82球。
被安打6。
奪三振3。
無四球無失点の快投。


「先発陣みんな20代と若い中で、34歳になりましたが、シーズンの最後までローテーションにいられるように頑張りたいと思います」


「ウニニングボールですか? 前回は同級生の石川雄洋にあげたので、ファームで頑張っている細川成也が今日誕生日なので渡したいと思います。喜んでくれるかわかりませんが(笑い)」


何歳になっても誕生日を祝われるのは、嬉しいものだ。


共に戦うチームメートだけでなく、明日の活躍を信じて横須賀で汗を流す仲間にも気を遣う優しさが染みてくる。


辛いときに気遣ってくれる仲間がいる。
先が見えない時に声をかけてくれる先輩がいる。


その一言がどれだけ力になるか。


確実に選手層は厚くなった。
ただ、それけでなく互いを思いあう気持ちこそ長いシーズンでは必要だ。


横浜には頼れる右腕がいる。
ハマの宇宙人、本領発揮の夏が来た。


たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。
背番号15。
井納翔一。


KEEP ON ATTACKING
どんな状況でも弱気にならず、強い気持ちで攻め続ける。


心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.