大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

BE THANKFUL FOR EVERY NEW DAY. #9

2020年8月25日(火)

横浜スタジアム

ベイスターズ 5x-4 カープ

勝 三嶋一輝 1勝1敗7S

負 塹江敦哉 3勝2敗


同点の9回裏。

2アウト1,2塁。


目の前で今日4安打の梶谷隆幸が申告敬遠をされていた。

ここまで2併殺、2三振。


彼は腹をくくっていた。


「初球から狙っていく」


ストレートを鋭く捕らえた打球は左中間へ消えていく。


冷静沈着なベテランが、破顔一笑。

バットとヘルメットを投げ捨てた。


歓喜の輪が幾重にも広がっていく。


3連敗中の嫌なムードがあった。

救援陣が捕まり追いつかれる嫌な展開でもあった。


同点の9回表には三嶋一輝が、豪速球と鮮やかなフィールディングで送りバントを阻止しダブルプレイ。


チーム一丸で、再び流れはベイスターズ。


掴んだチャンスを、背番号9が結実させた瞬間だった。


1987年11月5日生まれ。

鹿児島県鹿屋市出身の32歳。


樟南高校から、2005年高校生ドラフト4位でタイガースに入団。


「守備は既に一軍クラス」との評判通り、徐々に頭角を現していく。


内外野どこでも守れるユーティリティープレイヤーとして一軍に定着。


2014年には、外野手としてゴールデングラブ賞を受賞している。


2017年オフにフリーエージェントでベイスターズへ移籍。


「ここまで育ててくれたタイガースには感謝しかありません。

 そして、僕をこんなに評価して下さったベイスターズにも、ただただ感謝しかありません」


誠実な人柄が、チームに溶け込んでいくのはすぐだった。

新たに背番号9を与えられた男は、ショートのレギュラーを勝ち取っていく。


2019年交流戦では、3日間の内2試合でサヨナラ打を放つ勝負強さを発揮。


大砲揃いのベイスターズ打線にあって、何でも出来る彼の存在感は際立っている。


柴田竜拓の躍進。倉本寿彦の復活などから、今シーズンはベンチスタートも増えている。


そうした中、ハマスタでの相性の良さなどを買われてこの日は今シーズン初の2番ショートでのスタメンだった。


「ここまで全くダメだったので、正直ほっとしました」


ヒーローインタビューでは、歓喜の笑顔を浮かべながらも穏やかな本来の姿に戻っていた。


「ファン皆さんの『大丈夫』『頑張れ』の声なき声は聞こえてました。応援が本当に力になりました」


22年ぶりの栄冠へ、驀進あるのみ。


横浜の熱い夏が続いていく。

栄光の頂きへ、一気に駆け抜けよう!


敵は すぐ目の前だ

大いなる 闘志燃やせ

響け 和の魂

輝ける 未来へ


横浜DeNAベイスターズ。

背番号9。

大和。


BE THANKFUL FOR EVERY NEW DAY.

野球ができる環境を作ってくれる周りに感謝。


心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.