大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

継承と革新 #3

2020年9月29日(火)

横浜スタジアム

ベイスターズ 8-4 スワローズ

勝 坂本裕哉 3勝0敗

負 小川泰弘 9勝4敗


「正直記録のことは知らなかったですけど、尊敬する佐伯さんの記録に並べたことは嬉しいです」


この日のヒーローも背番号3。

9月だけで3回目となる1試合4安打。


1990年8月のジム・パチョレック、そして1996年5月の佐伯貴弘が記録した月間41安打の球団記録に並んだ。


真夏のハマスタでノーヒットノーランを喰らったスワローズ小川泰弘をノックアウト。


鮮やかな逆転勝ちの立役者となった。


彼は2007年から2010年に佐伯が退団するまでの時を共に闘った。


マシンガン打線の一角として活躍した偉大な先輩。


最終年には殆どの時間をファームで過ごした佐伯は、若手を育成する方針から出場機会は限られていた。


それでも、どんなときでも、毎朝6:00には球場入り。

誰よりも早く練習をしていた。


そんな偉大な先輩の背中を見て、彼はプロのあるべき姿を学んだ。

「一度レギュラーから外れた選手が、もう一度そのポジションを勝ち取るにはもの凄いエネルギーがいるものなんです」


解説席での佐伯の言葉は、自身の経験をもとにした後輩たちへの熱い思いに満ちあふれている。


そしてこの日、尊敬する先輩に一つ追いつくことが出来た。


「佐伯さんのことは人としても尊敬しています。必死にやるということが若い自分にもヒシヒシと伝わってきた」


そして今月7度目の猛打賞は、2007年8月の金城龍彦の記録にも並んだ。


第1回WBCの優勝メンバーでもあり、新人王、首位打者を獲得した「ミスター・ベイスターズ」。


「1月から根気よく取り組んできたことが、結果に繋がっています」


熱い闘志を内に秘めて戦う姿勢は、偉大な外野手の先輩の姿にも重なる。


思えば金城も彼も、内野手から外野手へコンバートされチームを代表する選手になっていった。


リードオフマンとしてチームを牽引する背番号3は、最後の最後まで諦めない執念を感じさせる。


チームのスローガンは「継承と革新」。


横浜の財産を受け継ぎ、新たな歴史にその名を刻む男。


背番号3の闘いは続く。


最後の最後まで、全力で走り抜こう!


新たな歴史に

その名を刻め

梶谷隆幸

蒼い韋駄天


横浜DeNAベイスターズ。

背番号3。

梶谷隆幸。


I CAN DO IT.

不安があっても「俺はできる」と言い聞かせてプレイに臨む。


心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.