大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

心優しきハマの将軍 #53

2020年10月27日(火)

横浜スタジアム

ベイスターズ 9-2 ジャイアンツ

勝 大貫晋一 10勝5敗

負 戸郷翔征 8勝6敗


優勝まで大手をかけたジャイアンツを迎えた晩秋のスタジアム。


鮮やかなピッチィングで10勝目を記録した大貫晋一とともに、ヒーローインタビュー呼ばれるのはのは誰か。


先日、日米通算2000本安打を記録し、5回裏に決勝の満塁ホームランを放ったホセ・ロペスか。


負傷欠場のキャプテン佐野恵太に、この試合4安打で打席数・安打数ともに同点となり、首位打者に並んだ梶谷隆幸か。


そして、その佐野恵太に代わってプロ初の一軍登録にして、プロ初打席・初安打・初得点を記録した森敬斗か。


この時点では、少し意外な男の名前が呼ばれることになった。


お立ち台に向かったのは、背番号53だった。


1988年2月20日生まれ。

アメリカ合衆国イリノイ州出身の32歳。


テキサス・レンジャーズ、シカゴ・カブスを経て、2017年よりベイスターズの一員に。


「君ならきっと成功するよ」


カブス時代に同僚だった元ホークス川崎宗則からも、日本行きをすすめられていた。


貴重なセットアッパーとして大車輪の活躍。


クライマックスシリーズ、日本シリーズ進出の大原動力となってきた。


だが、熱い闘志が裏目に出てしまった。


2019年シーズンの佳境。

自信の不甲斐ない投球に激高した彼は、降板後に拳をベンチの冷蔵庫に叩きつけてしまう。


ここで、彼のシーズンは終わってしまった。


「今シーズンのパフォーマンスと、2か月間チームを離れることになってしまった行為をとても悔しく思っている」


捲土重来を期した2020年シーズン。


圧巻のマウンドで相手をねじ伏せたこともあった。


慣れぬ先発のマウンドで、力を発揮できぬ屈辱も味わった。


そうした中で、勝利の証を積み上げてきた。


そして通算100ホールドを達成。


堂々のヒーローインタビューとなった。


球団では三上朋也に続いて史上2人目の記録。

また、外国人投手としてジャイアンツのスコット・マシソン、タイガースのジェフ・ウイリアムスに続いて3人目の快挙となった。


「みんなの記録がなければ取れないものなので、チームメートに感謝したいです」


そして話題は意外なところへ。


彼が10月から使用しているピンクのグラブについて、インタビュアーが尋ねる。


「これは全ての女性に向けたものです。僕の近くの大切な人や、今もたくさんの人が乳がんと闘っている。その人たちのためにこのグラブで闘っています」


10月はピンクリボン月間。乳がんについての啓発キャンペーンが行われている。


まさに「ミスター・オクトーバー」なのだ。


「残念ながら優勝することは出来ませんでしたが、最後まで全力で闘います。スタジアムに来て熱い応援宜しくお願いします!」


そしてブルペンで、100ホールドの記念ボードをかかげ記念撮影。


ジェネラルにも、ブルペンの同志たちにも忘れがたき夜となった。


君はハマの将軍。

心優しきセットアッパー。


今日もマウンドへ全力疾走。


闘いは続いてく。

最後まで駆け抜けよう!


心をひとつに 共に歩もう

すべての力合わせて 共に闘おう

どんな時も夢めざし 共に輝こう

心をひとつに

心をひとつに


We☆YOKOHAMA

We☆YOKOHAMA

We☆YOKOHAMA No.1


横浜DeNAベイスターズ。

背番号53。

スペンサー・パットン。


YOUR ATTITUDE WILL ALWAYS DETERMINE YOUR ALTITUDE.

物事に臨む姿勢によって結果は変わる。


心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.