大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

夢に向かって全力を尽くす #29

2020年10月28日(水)

横浜スタジアム

ベイスターズ 10-6 ジャイアンツ

勝 伊勢大夢 3勝0敗

負 髙橋優貴 1勝2敗


「もう、気持ちですね。僕にも意地がありますし、何とかしてやろうと思って打席に入りました」


背番号29は誇らしげに語った。


4点リードを追いつかれた直後のの3回裏。


ジャイアンツ髙橋優喜の投球に、彼は食らいついてく。


粘る。

粘る。

更に粘ること12球。


「本当にいいピッチングをしていたので、失投を待っていました。それを仕留めることが出来ました」



狙い澄ました打球は右中間を破るタイムリースリーベース。


ジャイアンツにいきかけた流れをその手で取り戻し、勝利への舵を切っていった。


1989年4月23日生まれ。

愛知県岡崎市出身の31歳。


明徳義塾高校から、2007年高校生ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。


度重なる怪我。そして分厚い選手層をかき分けて、レギュラーの座を獲得していく。


そして、優勝まであと一歩の所までこぎ着けていた。


2014年10月2日。

福岡ドーム。

ソフトバンクホークス戦。

勝った方が優勝の究極の最終決戦は、延長戦へ。


サヨナラでの幕切れに、彼はその場で人目はばからず号泣。


目の前で勝利の女神は逃げていってしまった。


その後は、チーム方針からスタメンを外れることもしばしば。

サードで出場した時期もあった。


そして、転機は突然訪れる。


2018年7月9日。

髙城俊人・白崎浩之との交換トレードで、赤間謙とともにベイスターズへの移籍が発表。


背番号は29。

突然のトレードに道具が間に合わず、バファローズのロゴを消して試合に出場した。


動画でベイスターズ投手陣のピッチィングを研究。

コミュニケーションも積極的に取っていった。


完投した投手をマウンドで抱きしめる「ヒカルのハグ」は、横浜の新名物。


2019年オフには、DeNAとしては最長の4年契約。


「ベイスターズに僕は救われました」


「いや、君にベイスターズが救われたんだよ」


契約更改の場から、2020年シーズンへの闘いが始まっていた。


開幕スタメンでスタートしたシーズンも、なぜかファーム降格を命じられた。


ファームでの怪我の影響で、一軍の舞台に戻ってきたのは秋になってからだった。


優勝争いの大事な時期に闘いの最前線にいることの出来なかったもどかしさ。


この日のスタメンマスクでも、心中期するものがあったはずだ。


初回の4点リードを守れなかった。

まずは、この打席で結果を出す。


そして、真剣勝負の打ち合いに見事に勝利をした。


「明日も勝つために全力を尽くします。応援宜しくお願いします!」


歓喜の瞬間の後は、明日の闘いへ。次の勝利へ。


最後の最後まで、全力で駆け抜けよう!


歓喜の瞬間を

その手で創るため

高鳴る胸に秘められた

覚悟を示すとき


横浜DeNAベイスターズ。

背番号29。

伊藤光。


DO MY BEST AND WORK

HARD FOR MY DREAM.

夢に向かって全力を尽くす。

小さい頃から大事にしている言葉。


心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.