大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

百折不撓 #12

2021年4月4日(日)
横浜スタジアム
ベイスターズ 3-1 カープ
勝 阪口皓亮1勝0敗
S 三嶋一輝 0勝1敗1S
負 野村祐輔 0勝1敗


夜明けの来ない夜はない。
出口のないトンネルもない。


執念の粘りで追いついたゲームでサヨナラ負けを喫した開幕戦から9日間。


2引き分けを挟んで6連敗。


その中でも、指揮官は選手たちを責めることはなかった。


「悔しいです。すべて監督の責任です」


なんと懐の深い男なのだろうか。


「172勝したことよりも、184敗したことを私は評価している」


1998年日本一監督の権藤博は、彼を評してこう語った。


栄光よりも、逆境の乗り越えてきたこそがハマの番長の勲章。


苦しい苦しい闘いの中で、昨年のファーム監督時代に手塩にかけた若武者に、新生ベイスターズの初勝利が記録された。


1999年8月15日生まれ。
大阪市大正区出身の21歳。


北海高校から2017年ドラフト3位で入団。


身長186cmの長身から将来のエース候補と期待され、背番号12が与えられた。


この3年間、一軍では未勝利。
オープン戦では結果を出したが、無念のファームスタート。


だが、主力選手のアクシデントでチャンスが巡ってきた。
7番目の先発投手としてハマスタのマウンドに向かった。


5回。
打者21人。
112球。
奪三振3。


無失点でカープ打線を抑え、先輩たちにマウンドを託した。
リリーフ陣は度重なるピンチを最少失点で切り抜けて、チームはシーズン初勝利。


守護神三嶋一輝は、ウイニングボールを指揮官に手渡す。
指揮官はためらうことなく、笑顔でそのボールを背番号12に託した。


人生初のヒーローインタビュー。


「これからはツイッターで、『横浜優勝』がトレンドになるように頑張ります!」


倒れても、倒れても、立ち上がる。


やられたら、やり返せ!


これぞ、横浜魂。
今こそ、横浜一心。


闘いは始まったばかり。
横浜の新しい季節が始まった。


たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。
背番号12。
阪口皓亮(こうすけ)。


INDEFATIGABILITY.
百折不撓。


横浜一心。