大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

鍛えたそのパワー かっとばせ #2

2021年6月1日(火)
横浜スタジアム
ベイスターズ 4-3 ホークス
勝 三上朋也 2勝1敗
S 三嶋一輝 0勝3敗8S
負 松本裕樹 1勝3敗


背番号2は勝負を2度決めて見せた。


8回裏1アウト満塁。
目の前でネフタリ・ソトが申告敬遠されていた。


「外野フライでいいや」と気楽な気持ちで打席に入っていた。
全力で振り抜いた打球は、右中間への大飛球。


彼はバットを左手に掲げてダイヤモンドを駆け抜ける。
二塁に達して、満面の笑みでガッツポーズを作った。


9回表2アウト1塁。
代走には侍ジャパンの韋駄天・周東佑京。


守護神・三嶋一輝の牽制球が後逸。


「絶対に三塁に走ると思ったので思い切り投げた」



矢のような送球で、27個目をアウトをもぎ取って見せた。


1998年4月21日生まれ。
長野県中野市出身の23歳。
松本第一高校から中央大学を経て、2020年ドラフト2位で入団。


大学日本代表四番の強打者に、背番号2が与えられた。


中塚政幸。
レオン・リー。
波留敏夫。
内川聖一。
渡辺直人。
そして、ホセ・ロペス。


チームの歴代看板選手が背負ってきた伝統の背番号。


オープン戦からその真価を発揮し、開幕スタメンを勝ち取る。
チームが波に乗れない中、走攻守にわたってチームを牽引してきた。



その彼にはもう一つ与えられたものがある。


あの強打者の応援歌だ。


村田修一。
2003年ルーキーイヤーからレギュラーで活躍し、本塁打王も獲得。


「ホームラン王と、日本代表の四番をつくるのが僕の夢だった。君はそれを叶えてくれた」


チームが最も苦しい時期に、監督として四番に起用し続けた大矢明彦。
栃木ゴールデンブレーブスでの引退試合で涙ながらに語った。



2011年オフにフリーエージェントでチームを去り、彼の応援歌は封印されてきた。
それが、この春解かれた。


「俺の応援歌を使ってるんだってな。頑張れよ」


古巣で活躍する後輩に、かつての主砲が声をかけたという。



チャンスにめっぽう強い打撃。
堅実な守備。


そして、ベンチでは誰よりも明るいムードメーカー。


「本当は入ったと思ったんですけど…まあ、でも点が入ったので良かったです!」


物怖じしない強心臓ぶりに、熱き星たちの期待は高まる。



どん底からの逆襲を誓うチームの先頭を、彼は突き進む。


トンネルは抜けた。
闇の次に来るのは暁だ。


横浜の季節が始まる。


その主役は、背番号2だ。


鍛えた そのパワー
かっとばせ
勝利を さぁ目指せ
ホームラン


横浜DeNAベイスターズ。
背番号2。
牧秀悟。


ALWAYS BE GRATEFUL
感謝の心


今こそ、横浜一心。
I☆YOKOHAMA