大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

どんな時も堂々と、自分らしく。 #17

2021年6月3日(木)

横浜スタジアム

ベイスターズ 4-3 ホークス

勝 エドウィン・エスコバー 2勝0敗

S 三嶋一輝 0勝3敗9S

負 泉圭輔 1勝2敗


3日連続で、9回表のマウンドには背番号17が向かった。


4年連続日本一。

無敵艦隊の強打者たちを前に、右腕は仁王立ち。


圧巻のピッチングで9年ぶりのカード勝ち越しを決め、渾身のガッツポーズ。


キャッチャーの伊藤光が笑顔でマウンドに駆け寄る。


「ヒカルのハグ」が、マウンドに眩しく輝く。


1990年5月7日生まれ。

福岡県福岡市出身の31歳。


福岡工業高校から法政大学を経て、2012年ドラフト2位で入団。


東京六大学のエースに、横浜伝統の背番号17が与えられた。


1960年日本一の大エース、秋山登。


100勝100セーブ、ヒゲの斉藤明雄。


奇跡のリリーバー、盛田幸妃。


クワトロKの知性派サイドスロー、加藤武治。


東京湾を股にかけたエース、清水直行。


大きな期待に応え、先発ローテーションに定着。

オールスターゲームにも選出され、シーズンオフには日本代表にも選ばれた。


一気にエースへの階段を登るはずだった。


2年目は開幕投手に指名された。

舞台は明治神宮野球場。


学生時代の思い出のマウンドに、悪夢が待っていた。


2回9失点でノックアウト。

そして本来の調子が発揮できないまま、シーズンが終わってしまった。


その後も、チャンスは何度も与えられてきた。

ルーキーイヤーの輝きを知るファンは、彼の復活を信じ祈り待っていた。


2017年クライマックスシリーズファイナルステージ第5戦。

2回裏から緊急登板して、2イニング無失点。


チームはその後逆転し、19年ぶりの日本シリーズ進出。


2018年からは、リリーフに専念。


勝っていても。

負けていても。

大量の得点差があっても。


どんな場面でも右腕はマウンドに向かい、豪腕を振るってきた。


2020年シーズン。

前代未聞の無観客試合で幕を開けた直後、転機が来る。


横浜不動の守護神「小さな大魔神」山﨑康晃が絶不調に陥る。


背番号17にその重責が託された。


未曾有のコロナ禍のシーズンを、クローザーとして戦い抜いた。


2021年も、守護神は彼だった。

開幕戦で、いきなりのサヨナラ被弾。


チームも波に乗れず、苦しい戦いが続いた。


5月28日。

楽天生命パーク宮城。


一打サヨナラの大ピンチに、指揮官自らが初めてマウンドに向かう。


「おまえしかいない。おまえが締めてくれ!」


気合を入れ直した守護神はピンチを切り抜ける。


そしてハマスタに帰り、炎の3連投。

勝利の大花火が打ち上げられた。


本当の闘いは、これからだ。


横浜の9回には、背番号17がいる。


たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。

背番号17。

三嶋一輝。


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どんな時も堂々と、自分らしく。


今こそ、横浜一心。

I☆YOKOHAMA