大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

ハマの豪腕よ、幕張の星と輝け! #92

2021年6月14日(月)


別れは突然にやってきた。


「この度、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました」


ハマの豪腕のトレードが発表された。


「育成で入団して様々な経験をさせていただき感謝の気持ちです」


1991年9月24日生まれ。
大阪府枚方市出身の29歳。


熊本県の秀岳館高校から、2009年育成ドラフト1位で入団。
同期には筒香嘉智がいる。


2010年オフ。
ベイスターズに身売り報道が流れる。
成約寸前でこの話は破綻。


「本拠地は静岡とか新潟でやりたいと言ってきた。それだけは飲めなかった」


身売りをしたがっていた球団。
閑古鳥が鳴く横浜スタジアム。
ささくれ立つファンの心。


そんな2011年7月。
彼は彗星のように現れた。


シーズン途中に支配下契約となり、一軍デビュー。
先発ローテーションに定着し、大きな期待を寄せられた。


「遂に現れたハマのスーパースター候補」


新球団・横浜DeNAベイスターズの本拠地開幕戦の先発投手に大抜擢された。


9月7日のカープ戦では、育成出身投手としてセ・リーグ初の完封勝利。


「また何度もしますから」


ウイニングボールは、スタンドに放り込んでしまった。


この年は4勝12敗。


その後も度々チャンスを与えられてきた。
そのチャンスを生かし切れないシーズンが続く。


転機は2018年オフ。
今永昇太らとともにオーストラリアン・ベースボールリーグへ。


2019年のオープン戦から、その成果を発揮する。


横浜スタジアムのオープン戦で、球速160kmを記録。


満員のスタジアムから大歓声が起こる。


それは、彼の覚醒を待ちに待った熱き星たちの心からの叫びだった。


シーズンを通して、貴重なリリーバーとして活躍。
豪速球を武器に、チーム初の本拠地クライマックスシリーズ開催に大きく貢献した。


2020年シーズンは、名字にちなんで背番号92に変更。


今シーズンも、あらゆる場面でマウンドに立ってきた。


低迷が続くチームは、先発投手補強のため身を切る決断をした。


「リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります」


マリーンズには、昨年ジャイアンツから澤村拓一が移籍。
セットアッパーとして見事復活を遂げ、今シーズンは海を渡りボストン・レッドソックスで活躍している。


その後任として、彼に白羽の矢が立った。


「突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです」


ハマの豪腕は、東京湾を渡る。


「同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけると嬉しいです。約12年間お世話になりました」


幕張の星と輝け!
そして、秋には大きな舞台で再会しよう!


たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ
背番号92。
国吉佑樹。


STEP BY STEP.
I CAN’T SEE ANY OTHER WAY OF ACCOMPLISHING ANYTHING.
ステップ・バイ・ステップ。
どんなことでも、何かを達成する場合にとるべき方法はただ1つ、
一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。


I☆YOKOHAMA