大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

SEIZE THE DAY #16

2021年7月4日(日)

明治神宮野球場

ベイスターズ 3-2 ジャイアンツ

勝 大貫晋一 3勝5敗

S 三嶋一輝 1勝3敗14S

負 髙橋優貴 8勝3敗


神宮の森に熱き星たちが躍動する。


しびれる接戦を勝ち抜き、ジャイアンツ戦今シーズン初勝利。


ヒーローインタビューに立ったのは、この日先発した背番号16だった。


1994年2月3日生まれ。

横浜市青葉区出身の27歳。


少年時代はベイスターズの大ファン。

憧れは「ハマの番長」三浦大輔。


ハマスタ名物「みかん氷」を食べながら、ユニフォームに身を包み声援を送った。


中学時代は地元の強豪シニアチームに所属。

だが、補欠にすらなれないこともあった。


あえて県内の強豪校には進学しなかった。

試合に出たかったからだ。


静岡県の桐陽高校では、チームを18年ぶりの県大会ベスト8に導く活躍。


日本体育大学に進学後、大学2年時の2013年春にはベストナインを獲得。


これからという時に、右肘痛が再発。

トミー・ジョン手術に踏み切る。


「プロなんて縁がないと思ってました」


保健体育の教員免許も取り、営業職の内定も取っていた。


だが、夢を諦められなかった。


社会人野球の強豪 新日鐵住金鹿島へ。

これまでの努力が結果となって結実する。


2018年ドラフトで、憧れのベイスターズから3位で指名を受けた。


背番号は16。


この年に引退した新日鐵住金鹿島の先輩「バレンティン・キラー」の加賀繁。


「クワトロK」の要にして1998年の開幕投手の川村丈夫。


鈴木隆、野村収、右田一彦、欠端光則といった好投手たちが背負い、チームを牽引してきた伝統ある背番号だ。


ルーキーイヤーは、同期入団の上茶谷大河とともにローテーションの一角として6勝をあげる活躍。


だが、早い回でノックアウトされる悔しい登板もしばしば。


シーズンオフには、オーストラリアへの遠征を球団へ直訴。


同級生にしてチームのエース「投げる哲学者」今永昇太らが前年のオフに遠征し、翌シーズンに結果を残していた。


更なる決意で臨んだ2020年シーズン。


先発ローテーションを守り抜き、チームトップの10勝。

防御率2.53と抜群の安定感を誇った。


さらなる飛躍が期待された今シーズン。


本来の出来とは程遠いマウンドが続き、チームも低迷。


ファーム降格も経験した。


自分自身の投球を見つめなおした。


先制されはしたが、粘りのピッチング。


その力投にナインが応える。


「ハマのプーさん」こと宮﨑敏郎が、鮮やかな逆転2ランホームラン。


そのリードを、必死の継投で守り抜いた。


そして、異例のビジター球場でのホームゲームシリーズを勝利で終えることができた。


「対ジャイアンツやっと1つ勝てましたけど、1つ勝つことによって、また流れも変えられると思う。大きな1勝だったと思います」


指揮官は力強く語った。


反転攻勢の夏が始まる。


その先陣を走るのは、背番号16だ。


たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。

背番号16。

大貫晋一。


SEIZE THE DAY.

今という瞬間を大事に一生懸命生きたいという想い。


I☆YOKOHAMA

今こそ、横浜一心。