新しい光 #2
2021年10月26日(火)
横浜スタジアム
ベイスターズ 1-5 スワローズ
勝 高橋奎二 4勝1敗
負 今永昇太 5勝5敗
2021年10月26日(木)
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島
ベイスターズ 0-7 カープ
勝 大瀬良大地 10勝5敗
負 京山将弥 2勝7敗
横浜DeNAベイスターズの2021年シーズンが終わりを告げた。
54勝73敗16引き分け。
2015年以来の最下位。
本拠地最終戦では、エース今永昇太がこの日優勝を決めたスワローズ打線に打ち込まれた。
シーズン最終戦では、期待の高卒5年目右腕京山将弥が6回途中で降板。
今季を象徴するシーンが繰り返された。
「今年味わった悔しさ、選手、スタッフみんなが持っています。この悔しさを忘れず、来シーズンこそは、大きく、光輝けるチームになれるように頑張っていきます」
「新しい光も出てきました。小さな光もいっぱいあります。その光を集めて、来シーズン大きく輝かせるようにやっていきます」
指揮官は捲土重来を誓った。
苦しみもがいたチームにあって、希望となり、光となったのは、間違いなく背番号2だった。
外国人選手の来日遅れの影響もあり、開幕スタメンを勝ち取る。
チームが不調にあえぐ中、打って打って、打ちまくった。
最終打率.314。
本塁打22。
史上4人目の新人での「打率3割&20発」の偉業を達成。
猛打賞14度は長嶋茂雄と並び歴代新人1位。
35二塁打は長嶋を上回り、セ・リーグ新人1位。
153安打は長嶋に並び新人右打者2位。
260塁打は長嶋に次ぐ歴代新人2位。
新人史上初のサイクル安打も達成。
東京オリンピックの聖火リレーにも登場し、先日文化勲章の受賞が発表された「ミスタープロ野球」の記録に圧倒的に類似するところまできた。
彼と同じ、大卒内野手右のスラッガーは令和の球史に確かにその名を刻んだ。
ベンチにあっても常に声を出し続けた。
ナインを鼓舞し続けた。
「打撃技術で教えることはほとんどないくらい完成している。このままでいかせよう」
春季キャンプ開始からすぐの頃に、田代富雄巡回打撃コーチら首脳陣は方針を固めた。
いつもそばに、頼れる先輩がいたからだ。
ハマの安打製造機。
背番号51。
宮﨑敏郎。
「宮崎はうちで最強の右打者。見ても学べるし、自然と会話が生まれて少しでもアドバイスがもらえればと思って」
その成果をいかんなく発揮したシーズンとなった。
その宮﨑は今シーズンにフリーエージェント権を獲得。
残留の方向で、交渉が進んでいると報じられている。
もう一つうれしい報道があった。
元祖ハマの安打製造機こと鈴木尚典が、BCリーグ神奈川の監督を退任し一軍コーチに就任するという。
実現すれば、ベイスターズに12年ぶりの復帰。
前任のコーチ時代にはファームで、横浜高校の後輩、当時ルーキーの筒香嘉智を育成に携わった。
彼の現役時代デビュー時と引退時の背番号は51。
宮﨑と同じ番号で、横浜の歴史を創ってきた。
全盛時に背負ったのは背番号7。
現二軍監督の仁志敏久。
DeNAベイスターズ初代キャプテンの石川雄洋。
そして、現キャプテンの佐野恵太に継承されている。
背番号2がさらに大きく羽ばたく体制が整えられつつある。
「たくさん経験させてもらった1年。良い時も悪い時もあったので来年に生かしてまた頑張っていきたい。チームも悔しい結果に終わったので、来年こそは優勝目指して頑張る」
若きハマの四番打者は、来年の戦いに向けて力強く語った。
2022年の戦いは、既に始まっている。
やられたら、やり返せ!
その先頭に立つのは、背番号2だ。
鍛えた そのパワー
かっとばせ
勝利を さぁ目指せ
ホームラン
横浜DeNAベイスターズ。
背番号2。
牧秀悟。
ALWAYS BE GRATEFUL
感謝の心
横浜一心。
I☆YOKOHAMA
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