大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

デスターシャ! #7

2022年7月18日(月)
バンデリンドーム ナゴヤ
ベイスターズ 2-1 ドラゴンズ


勝 フェルナンド・ロメロ 4勝5敗
S 山﨑康晃 0勝2敗20S
負 髙橋宏斗 2勝4敗


「デスターシャ!」


キャプテンの一振りが試合を決めた。


3回表。
第2打席。


初球を迷わずフルスイング。
打球はライトスタンドに一直線。


ドラゴンズ髙橋宏斗の、たった1球の失投を鮮やかに捉えた。


2022年シーズンのホームラン時に決めるポーズ。


「クワさん(桑原)、三嶋さん、牧、祐大(山本)、知野とかとマリオカートをやるんです。
 よく見るYouTube『サワヤンゲームズ』さんの中でやられているんです。
 僕らの間ですごくブームになっていたので、やらせてもらおうと思っていました」


ご本人たちも公認のパフォーマンスを、今シーズンはじめて名古屋で決めて見せた。


キャプテンには、もう一つの思いがあった。


ゲーム仲間でもある後輩内野手の知野直人。


念願の開幕スタメンを勝ち取りながらも、敗戦に直結する致命的なエラーを犯してしまった。


一軍では結果を残せず、ファームに降格。


だが、捲土重来。
イースタン月間MVPを獲得し、再昇格を果たした。


7月15日。
横浜スタジアム。
開始遅延も雨はやまず、中止が決定。


背番号60は土砂降りの中、グラウンドに駆け出していく。


そして一塁ベース上で、エラーを悔やむパフォーマンスに拍手喝采。


ダイヤモンドを一周し、ヘッドスライディングで凱旋。


荒天に沈む空気を、鮮やかに吹き払って見せた。


「もともと僕も同じ立場だった」


1994年11月28日生まれ。
岡山県岡山市南区出身の27歳。
広陵高校から明治大学経て、2016年ドラフト9位で指名される。


「当初は8人で指名を終えるはずだったんです。
 でも、彼が残っていた。
 守備に若干難はあるが、打撃が良いので戦力なるなと思った」


当時の球団首脳の決断で、「ドラフト最下位」ながら、ベイスターズの一員となった


まずは、「代打の切り札」で出場機会を獲得していった。


チームがどんな状態でも、ベンチで誰よりも声を出していた。


雨天中止ともなれば、グラウンドに飛び出しパフォーマンスを繰り広げた。


試合前のイベントでは、今年逝去されたダチョウ倶楽部の上島竜平さんと「キス芸」を繰り広げたこともあった。


2020年に、筒香嘉智の後任としてDeNAベイスターズ第3代キャプテンに就任。


その大抜擢に応え、首位打者を獲得。


球界を代表する選手の一人になった。


彼は原点を忘れない。


かつての自分の姿とも重なる後輩の心意気に、心中期するものがあったはずだ。


これでチームは5割復帰。
再び、ペナントレースのスタートラインに立つことが出来た。


「今年こそは、と思っています。
 この勢いを止めることなく、明日も頑張りたいと思います」


横浜の季節がやってくる。
その手で時代を掴み取れ!


蒼き戦士の闘志
果敢に突き進め
ハマの空に弧を描け
進め Shiny Road


横浜DeNAベイスターズ。
背番号7。
佐野恵太。


ENJOY THE MOMENT
過去や未来に恐れるな、この瞬間が自らの人生。今を楽しめ。


横浜反撃。
I☆YOKOHAMA