大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

夢に向かって全力を尽くす。 #29

2022年8月20日(土)
横浜スタジアム
ベイスターズ 6-5 カープ
勝 入江大生 3勝0敗
S 山﨑康晃 0勝2敗28S
負 松本竜也 1勝2敗


横浜スタジアム16連勝。


勝利の瞬間、守護神山﨑康晃のもとへ背番号29が駆け寄る。


ハマの名物「ヒカルのハグ」がマウンドに花咲いた。


4点差を追いつかれた8回裏。
代打を告げられた。


「ずっとベンチ裏で準備をしていました。よし、やってやるぞという気持ちでした」


センター前への鮮やかなヒットで、スタジアムの歓喜は爆発。


早出の打撃練習を欠かすことのない男が、チームの窮地を救った。



1989年4月23日生まれ。
愛知県岡崎市出身の33歳。


明徳義塾高校から、2007年高校生ドラフト3位でオリックスバファローズに入団。
度重なる怪我。そして分厚い選手層をかき分けて、レギュラーの座を獲得していく。


そして、優勝まであと一歩の所までこぎ着けていた。


2014年10月2日。
福岡ドーム。
ソフトバンクホークス戦。
勝った方が優勝の究極の最終決戦は、延長戦へ。


サヨナラでの幕切れに、彼はその場で人目はばからず号泣。
目の前で勝利の女神は逃げていってしまった。


その後は、チーム方針からスタメンを外れることもしばしば。
サードやファーストで出場した時期もあった。


そして、転機は突然訪れる。


2018年7月9日。
髙城俊人・白崎浩之との交換トレードで、赤間謙とともにベイスターズへの移籍が発表。


背番号は29。


突然のトレードに道具が間に合わず、バファローズのロゴを消して試合に出場した。


動画で横浜投手陣のピッチィングを研究。


コミュニケーションも積極的に取っていった。


2019年オフには、DeNAとしては当時最長の4年契約。


「ベイスターズに僕は救われました」


「いや、君にベイスターズが救われたんだよ」


今シーズンは、控えに回ることが多かった。


でも、出場の有無にかかわらず、常にチームのために闘ってきた。


「どんな時でも勝ちたい。今できることを必死にやった結果です」


投手との積極的なコミュニケーション。


勝負強い打撃。


「チャンスだったので心は熱く、頭は冷静にいきました」


歓喜も栄光も挫折も知る男が、チームの要となっていく。


横浜劇場の熱い舞台は、どこまでも続いていく。


本当の闘いは、これから始まる。


歓喜の瞬間を
その手で創るため
高鳴る胸に秘められた
覚悟を示すとき


横浜DeNAベイスターズ。
背番号29。
伊藤光。


DO MY BEST AND WORK
HARD FOR MY DREAM.
小さい頃から大事にしている言葉。
夢に向かって全力を尽くす。


横浜反撃。
I☆YOKOHAMA!