大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

魂の17球。 #17

2023年4月9日(日)
横浜スタジアム
ベイスターズ 8-0 ドラゴンズ
勝 石田健大 1勝1敗
負 福谷浩司 0勝1敗


超満員のスタジアム。
史上最多33144人の観衆の前に、背番号17が帰ってきた。


「素直に嬉しいです。球団にも感謝したいと思います。
 ありがとうございます。」


「ここに帰ってくるために、リハビリからやってきました。
 こんなに早くヒーローインタビューで皆様の前に立つことができました」


万感のインタビューに、熱き星たちの大歓声が響き渡る。


1990年5月7日生まれ。
福岡県福岡市西区出身の32歳。


福岡工業高から法政大学を経て、2012年ドラフト2位で入団。


ルーキーイヤーからローテーション投手として活躍。
2年目の2014年には開幕投手に指名された。
だが、結果が残せなかった。


その後も与えられたチャンスを活かせない時が続く。


転機は2017年のクライマックスシリーズ。
第5戦で、大学の後輩でもある石田健大をリリーフし勝利投手に。


翌年からは、リリーバーとして結果を残していった。
2020年からはストッパーも務めた。


どんな場面でも投げ抜いてきた右腕に大きな試練が訪れる。


胸椎黄色靱帯骨化症。


背骨付近の靱帯が硬くなって神経を圧迫する難病。


「何かおかしいと感じていたが、見つけるのが難しい病気だった」


必ず戻ると決めたマウンドへ。
とどろきわたる大歓声のスタジアムへ。
想像を絶する精神力と、懸命のリハビリ。


「周りの人々、ファン、執刀医、同じ病の患者の思いを全部背負って投げる」


強い決意の復活のマウンド。
魂の17球。


背番号17は、球団伝統のエースナンバー。


1960年日本一の大エース、秋山登。
100勝100セーブ、齊藤明雄。
そして、奇跡のリリーバー、盛田幸妃。


大魔神・佐々木主浩とのダブル・ストッパーで活躍した豪腕は、大阪近鉄バファローズに移籍後、脳腫瘍を発症。


懸命の治療を経て復活。
2001年オールスターに選出され、横浜スタジアムに凱旋した。


背番号17は、奇跡を起こすナンバーでもある。


そして時代を越えて、背番号17はハマスタに帰ってきた。


「一年間、闘っていきたいと思います」


超満員の熱き星たちの間で、右腕は誓った。


横浜の熱い季節がやってくる。


たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。
背番号17。
三嶋一輝。


横浜頂戦。
I☆YOKOHAMA!