大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

2018/06/10(日) 横浜スタジアム

6/10

B6-3×F(6回表無死降雨コールド)

勝 今永

負 加藤



ハマスタにあの男が帰ってきた。


稀代のエンターティナー森本稀哲。


2010年オフ、フリーエージェントでファイターズから移籍。


横浜中華街での入団発表では、ラーメンマンのコスプレで登場。

詰めかけたハマっ子たちは、爆笑と大歓声で彼を迎えた。


背番号5を背負って3年間ベイスターズに在籍。多くの話題を振りまいてくれた彼は、現在解説者として活躍している。



試合前の「OB対決」では「樽美酒」研二と真剣勝負。


見事な樽美酒メイクで両チームの選手、ファンの拍手喝采を浴びた。


流石の稀哲。

パフォーマンスは健在だった。



そして降りしきる雨の中、プレイボールがかかる。


今季未勝利左腕の雨の先発試合と言えば、あの試合が思い起こされる。


2017年10月15日。

阪神甲子園球場。

クライマックスシリーズ・セ ファーストステージ第2戦。


日程に限りあるポストシーズン。

試合は時間を繰り下げて決行。


雨の中の投球も3回3失点で無念の降板。


その後逆転したチームは勢いに乗り、日本シリーズまで進出した。


あの日の悔しさを胸に秘めて臨んだ今シーズン。

左肩痛で開幕に間に合わず、ここまで未勝利。


こんな姿を誰が想像出来ただろうか。

横浜の大黒柱たるべき男は鳴りを潜めていた。


ラストチャンスだったかもしれない背水のマウンド。


この日は、雨の中を1人で投げ抜き、登板過多のリリーフ陣を2日間休ませることが出来た。


チームは交流戦もシーズンでも5割復帰。

彼とともに、もう一度スタートラインに立った。



「本来の姿に見えて安心した。今永がよく投げてくれたから、点が入ったんだと思う」(勝ち越し3ランの筒香嘉智)


「先発は一つ勝てないと、それを1週間引きずってしまう。これだけ勝ててないともう勝てないんじゃないかと思うもの。彼本来の姿が見られた。吹っ切れたし、安心したのではないか」(チームOBでCS-TBS解説の野村弘樹)



本来のピッチングが戻り、今季初勝利。


悔しさと不甲斐なさを力に変えての熱投。


これから「投げる哲学者」の栄光のシーズンが始まる。



左腕がうなれば

狙いは外さない

ピンポイントの技

攻めろ 攻めろ 昇太


横浜DeNAベイスターズ。

背番号21。

今永昇太。


THE FLOWER THAT BLOOMS

IN ADVERSITY IS THE RAREST.

ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。


VICTORY is WITHIN US.