素直に、謙虚に、貪欲に。 #26
2018/07/25(水) ナゴヤドーム
B4-3D
勝 濱口
負 ガルシア
S 山﨑
昨年の10勝左腕、新人特別賞を受賞した彼がようやくの初勝利。
苦しみ抜いて掴んだ勝利の後には、満面の笑みが浮かんだ。
人呼んで「ハマのハマちゃん」。
身も蓋もないニックネームだが、何故かしっくりくる。
豪快無比のピッチングと太陽の様な笑顔にピッタリだからだ。
1995年3月16日生まれ。
佐賀県三養基(みやき)郡出身の23歳。
三養基高校から神奈川大学を経て、2016年ドラフト1位で入団。
髙城俊人とのバッテリーで快進撃を続け、ルーキーでの10勝は1997年の川村丈夫以来20年ぶり。
左投手としては、1958年の鈴木隆以来59年ぶり。
クライマックスシリーズファイナルステージでも会心のピッチングで勝利投手。
0勝3敗で迎えた日本シリーズ第4戦では、8回1死までノーヒットノーランの快投。
巨大戦力のホークスをねじ伏せていく姿に、指揮官は2018年シーズンのスローガンを閃きノートに記した。
左肩違和感で出遅れた2年目の今シーズン。
長いイニングを投げきれない。
味方のリードを守りきれない。
抑えても味方が得点できない。
7月1日のカープ戦では、1イニング4者連続押し出しという不名誉な記録までつくってしまった。
これが1歳歳上の“恋女房”との最後のバッテリーとなってしまった。
7月9日。
髙城俊人のオリックス・バファローズへの交換トレードが発表される。
「おれが全部止めるから、腕を振ってこい。絶対に止めるから、ワンバウンドになってもいいから、思い切り腕を振ってこい」
優しい笑顔で頼もしく力強くリードしてくれた姉さん女房との別れ。
だが、落ち込んでいる暇はない。
勝利に向けて、戦うのみ。
頑張って結果を出すことが恩返しになるからだ。
「違う自分の投球スタイルを引き出してくれている。今までのものに上積みができる」
新司令塔・伊藤光とのバッテリーで初勝利。
チームも連敗ストップ。
指揮官が後半戦のキーマンに上げる男の、新たな物語が始まった。
左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ 攻めろ ハルヒロ
横浜DeNAベイスターズ。
背番号26。
濱口遥大。
BE HONEST, BE HUMBLE
AND BE GREEDY.
素直に、謙虚に、貪欲に。
VICTORY is WITHIN US.
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