大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

このまま終わる訳にはいかない。 #1

2018/07/31(火) 横浜スタジアム

B0-6G

勝 内海

負 井納



待ちに待った横浜夏の一大イベント。

YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2018。


DeNA球団発足の2012年から始まった。


当初は閑古鳥が鳴くハマスタにファンを集めるイベントとして始まった。


しかし、その企画にチームの実力が追いつかず惨敗が続く。


興奮した一部ファンが、配られたグッズを試合後にグラウンドに放り込んでしまう。


荒れ果てたグラウンド。


それを片付けたのは、チームマスコットのD.B.スターマン。


愛くるしい身体を懸命に揺らして片付けるその姿を見て、多くのファンは思った。


こんなことをしてはいけない、と。


そして、不甲斐ない試合をしてしまった選手達も思ったはずだ。


こんな試合をしてしまってはいけない、と。



あれから6年。

チームは力をつけ、ファンは激増した。


「スタナイ」との愛称で、この夏のイベントのチケットはプラチナ化。


チケット争奪戦をくぐり抜けて、スーパー猛暑の中、スタンドは今日も超満員に膨れ上がった。



だが、試合開始後わずか30分で希望はため息に変わる。


2回表でジャイアンツに5点のリードを奪われる苦しい展開。


結果、ベテラン内海哲也の巧みなピッチングに捻られ、完封負け。



試合後のイベントのため、多くのファンが、ジャイアンツの二次会(勝利後の応援歌大会)に付き合わなければならないのは、まるで何かの罰ゲームの様だった。



「このまま終わる訳にはいかない」


「歩みを止めない」


「それが、夏の誓い」



こんなはずじゃなかった。


そんな選手達の苦悩に迫る動画が公開される。


開幕投手を任されながら思うようなピッチングが出来ていない、石田健大。


「投げる哲学者」の実力が発揮し切れていない、今永昇太。


昨年10勝投手もここまでまだ1勝の、濱口遥大。


ダグアウトの向こう側までカメラが入り、彼らの生々しい苦悩が描き出されていく。



その中で、もう1人の男が取り上げられた。


昨年1番センターで全試合にスタメン出場。

栄光の背番号1を背負うことになった。


ようやく掴んだレギュラーの座だったが、絶不調により4月上旬にはスタメン落ち。


しかし、ベンチにあっても彼はどこまでも元気印だった。


常に笑顔だった。

誰よりも声をあげていた。

ムードメーカーであり続けた。


その決して下を向かない姿勢が、結果となって現れてくる。


7月に入ってから打撃が復活。


7月20日には、チームとして16年ぶりのサイクルヒットを記録。


この日もチーム唯一のマルチヒット。


一度は手放したレギュラーの座を取り戻しつつある。



竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し。


野球はチームスポーツ。


1人が変われば、全体が変わる。


本当の戦いは、これからだ。



今だ クワ 喰らいつけ

燃えろガッツマン

突っ走れ どこまでも

勝利を呼ぶ男


横浜DeNAベイスターズ。

背番号1。

桑原将志。


GOOD TEAMMATES.

チームのためにベストを尽くす。


VICTORY is WITHIN US.