大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

蒼い韋駄天の第2章 #3

2020年9月27日(日)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島

ベイスターズ 3-1 カープ

勝 大貫晋一 7勝4敗

S 三嶋一輝 1勝1敗11S

負 中村祐太 0勝2敗


真っ赤に染まったスタンドに、鮮やかな弾道が突き刺さる。


背番号3の先頭打者ホームランで、日曜日のデーゲームは幕を開けた。


2回裏には、左中間を抜けようかという打球をダイビングキャッチ。


「ハマの豆苗」こと先発の大貫晋一を盛り立てていく。


レフトの佐野恵太、ライトのタイラー・オースティンにも好守備が生まれて、掴んだ流れを離さない。


このマツダスタジアムには、背番号3の忘れ得ぬ記憶が刻まれている。


2016年クライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦。

東京ドーム。


死球を受けた彼は、左手薬指を骨折。途中交代を余儀なくされる。


ダグアウトで彼は男泣きに泣いた。


痛みにではない。大事な試合に出ることができなくなった悔しさにだった。


延長の死闘を制し、チームは王者カープの待つファイナルステージへ。


彼は、当たり前のように練習に参加していた。


「僕はなんとしても試合に出たいです。でもそれを決めるのは監督です」


「その言葉で十分だ」


テーピングで左手をガチガチに補強し、大切なグラブにはさみを入れて試合に出場。


フェンスに激突しながらもファールフライをキャッチ。

この姿にカープファンからも大きな拍手が送られた。


そして右手一本でホームランまで放つ活躍をしたが、日本シリーズに進出することはできなかった。


2017年にチームは日本シリーズに進出。彼も1億円プレーヤーの仲間入りをする。


その後は怪我にも泣かされ、思うような活躍が出来ていなかった。


今シーズンもオープン戦では控え選手の扱い。

だが着実に結果を残し、3ヵ月遅れの開幕戦で1番センターのスタメンを勝ち取る。


ここまでリードオフマンとしてチームを牽引してきた。


打率.316はリーグ4位。

105安打は同3位。

13盗塁は同3位。


初回の先頭打者弾は、今シーズン4本目。

1977年の山下大輔、2007年の仁志敏久の球団記録まで1本に迫った。


走攻守に躍動し、ダイヤモンドを駆け抜ける背番号3。


蒼い韋駄天の第2章は続いていく。



新たな歴史に

その名を刻め

梶谷隆幸

蒼い韋駄天


横浜DeNAベイスターズ。

背番号3。

梶谷隆幸。


I CAN DO IT.

不安があっても「俺はできる」と言い聞かせてプレイに臨む。


心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.