恐怖の2番打者 #99
2018/07/26(木) ナゴヤドーム
B5-4D
勝 田中健
負 吉見
S 山﨑
連夜の1点差ゲームを制し、後半戦初のカード勝ち越し。
ヒーローインタビューに呼ばれたのは、昨夜に続いての「新・恐怖の2番打者」。
端正な顔立ちで、少しだけはにかみながら、明日への決意を述べた。
大リーグ流の「攻撃的2番打者」。
ベイスターズにおいてはハマったことはなかった。
2001年シーズン。
森祇晶監督は、ロバート・ローズの後継の4番打者に鈴木尚典を指名する。
当時評論家だった落合博満もキャンプ中に鈴木の指導にあたった。
だが、その策は見事に外れる。
真面目で器用なタイプではない鈴木は、なれない打順と様々な指導に自分のバッティングを見失う。
2004年シーズン。
前年からチームの指揮を執っていた山下大輔監督は、「大ちゃんス打線の目玉」として、大リーグ流2番打者最強論を採用。
鈴木が2番に指名されたが、これもまたハマらなかった。
ハマの安打製造機は、微妙なメンテナンス狂いで、その本調子を崩していってしまう。
だが、鈴木本人からは一切の言い訳はない。
「自分の実力不足」と、今でも言い切っている。
2016年シーズン。
チーム初の外国人監督となった現指揮官も、2番打者最強論を用いた。
指名されたのは、梶谷隆幸。
ハマの蒼い韋駄天も、実は真面目で不器用なタイプ。
トリプルスリーも狙える逸材だが、彼もまた2番打者にハマらなかった。
「自由に打てと言われてもあれこれ考えすぎてしまった」
今シーズンも、怪我での出遅れもあり、いまだに本領発揮とはいっていない。
だが、この後半戦。
彼は2番にハマった。
いや、ハマったと言うより打順に関係なく、練習を積み、研究を重ね、最高のパフォーマンスをと精進しているのが結果に結びついているのだろう。
チーム全員にとっての心の支えでもあるホセ・ロペスとは、相手の攻め方を共有。食事を共にするなど公私にわたって支えられている。
その効果はてきめんだった。
2日連続のホームラン。
しかもこの日は2打席連発。
後半戦、圧倒的な打棒でチームを牽引している。
嵐のカリビアンが、反転攻勢の口火を切った。
陽気で誠実な男が、今日も初回の打席に立つ。
勝利への先手を掴むために。
Going on ソト!
Touch'em all ソト!
君は嵐のカリビアン
見せつけてやれ
パワフルスイング
ソト! ソト! ソト!レッツゴー!
横浜DeNAベイスターズ。
背番号99。
ネフタリ・ソト。
THE ROAD IS MY STRENGTH,
I HAVE NOTHING TO FEAR.
失敗を恐れず挑戦し続ける。
VICTORY is WITHIN US.
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