大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

ハマの星は、杜の都の空へ。 #4

2022年7月28日(木)


別れは、突然にやってきた。


「このたび、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍することになりました。
 ベイスターズに入団してから今まで、多くの方々に支えていただき、感謝しています」


ハマの背番号4が、仙台へ旅立つことなった。


1996年8月30日生まれ。
三重県四日市市出身の25歳。


中学時代に四日市トップエースボーイズに所属。
1年先輩には昨年の新人王東克樹がいた。


日大三高から立正大学へ進学。
4年時には主将を務め、秋季リーグ優勝と神宮大会優勝を飾る。


2018年ドラフト会議で2位指名。ベイスターズの一員となった。


「開幕一軍と二桁本塁打が目標。新人王の東さんに続きます」


同郷の先輩を目標の一つに、彼のプロ野球人生はスタート。
右の主砲候補として大きく期待された中、オープン戦に出場。


ファールフライト思った飛球がフェアーに。
彼は走塁をしておらず、結果はアウト。


どんなときでも全力疾走をする。
少年野球から叩き込まれたはずの基本中の基本をおろそかにしてしまった。


「野球を辞めるまで絶対忘れてはいけないこと。
 変わらないといけないと思った。今まではゆるみがあった。
 絶対隙を見せないようにと。このままでは終われないと。
 何とか結果を出さないといけない」


この日、彼は自身のツイッターに謝罪文を載せた。
そしてそこへのファンへの激励を事ある毎に確認し続けたという。


開幕はファームスタート。


一軍では、同期の上茶谷大河と大貫晋一がローテーションで活躍。


彼は横須賀で汗にまみれ、時を待ち、時を創った。


8月9日には本拠地でプロ初ヒット。


翌日には、初ホームランから2打席連続でホームラン。


「好きな四文字熟語は『焼肉定食』です」
ヒーローインタビューでは、強心臓ぶりを発揮。


その後の活躍が期待された。


だが、翌2020年はファーム暮らしが続く。


そのオフのドラフト。
中央大学のスラッガー、牧秀悟が指名。


強打の右打ちの内野手。


「彼が指名されたということは、自分自身がふがいないからでもある。
 絶対に負けたくない。チャンスをつかみたい」


そのチャンスは何度かあった。
だが、ものにすることができなかった。


そして、仙台へ旅立つことが発表された。


右の強打者が欲しかったイーグルスから、白羽の矢が立ったのだ。


「思うような結果が出せず、悔しい気持ちがありますが、野球人として自分らしい結果を残せるように、また新たな地で頑張りたいと思います。
 3年半お世話になりました。ありがとうございました」


右のセットアッパーとして活躍した森原康平との交換トレードに、両球団の期待の高さが伺える。


初心忘るべからず。


今一度、新たな飛躍のチャンスを手にしたのだ。


ハマの星は、杜の都の空へ。



大きな舞台でまた会おう!


伊藤裕季也選手、
東北楽天ゴールデンイーグルスでの活躍を心より祈っています!


熱い想いを
ひと振りにかけろ
白球に夢をのせて
さあフルスイング
かっとばせ! 裕季也!


横浜DeNAベイスターズ。
背番号4。
伊藤裕季也。


THINGS TO CHANGE, THINGS NOT TO CHANGE.
初心を忘れないように。


横浜反撃。
I☆YOKOHAMA!