大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

青年よ大志を抱け #37

2019/06/09(日) 横浜スタジアム
ベイスターズ 6-4 ライオンズ
勝 エスコバー
負 ヒース
S 山﨑


誰も見たことのないドラマが、8回裏に待っていた。


2点ビハインドながら、2アウト満塁の大チャンス。


ベリーグッドマンの「ライトスタンド」と3万人の大歓声を背に、柔軟で独特の身のこなしのストレッチで彼は打席に向かう。


相対するはライオンズのセットアッパー デュアンテ・ヒース。


粘りに粘った7球目。


強く振り抜いた打球は、レフトスタンド最前列へ。


プロ第1号が、代打逆転満塁ホームラン!


史上2人目。チームとしては史上初の快挙を成し遂げた。


1995年7月7日生まれ。
大阪府吹田市出身の23歳。


小学校6年生時に横浜市に転居。
転校先の同級生に現在楽天イーグルスの松井裕樹がいた。


「一緒にベイスターズジュニアのセレクションを受けよう」


2人はチームメイトとして、NPBジュニアトーナメントにも出場。


その後の活躍を誓い合った。


花咲徳栄高校から、東北福祉大学に進学。


学生日本代表にも選ばれた実力を評価され、2017年ドラフト8位で入団。


「レギュラーの方々と比べるとぜんぜん弱い。この差を埋めなければ生き残ることはできない」


強い決意で臨んだ2年目の今シーズン。


オープン戦で首位打者となり開幕スタメン。


だがその後、活躍は続かずファーム降格。


練習後も、休日も、バットを振り続けた努力で一軍再昇格を勝ち取り、この日の活躍に繋がった。


「野球をやってきてよかったと思いました。頑張ってきてよかった。まさか入るとは思っていなかったので、メチャメチャうれしいです」


ヒーローインタビューには、試合前のイベント「世界一長い始球式 横浜高校vs花咲徳栄高校」をプロデュースし、一緒に出演した柳澤慎吾さんも登場。


「I☆YOKOHAMA」と「アバヨ!」の決め台詞がハマの夕空に轟いた。


「ホームランボールは、両親に贈ります」


爽やかに語る青年の覚醒の瞬間。


横浜に新たな星がまた一つ。


このまま突っ走り、ハマの主役の座を勝ち取れ!


夢見た舞台で
秘めたその力
花を咲かせよう
星つなぐストーリー


横浜DeNAベイスターズ。
背番号37。
楠本泰史。


NO ONE HAS EVER DROWNED IN SWEAT.
流した汗は嘘をつかない。


Go Beyond the Limit.