今を全力で! 攻めろ 攻めろ 健大 #14
2019/06/02(日) 横浜スタジアム
ベイスターズ 2-5 スワローズ
勝 原
負 濱口
S 梅野
「嬉しい時だけでなく、辛いときこそ、助け合っていこう。選手もスタッフもファンのみなさんも、ファミリーなのだから」(筒香嘉智)
1回。
打者7人。
被安打3。
自責点0ながら3失点で、先発の濱口遥大は無念の降板となった。
ブルペン陣がスクランブル発進で、後を継いでいく。
7回から2イニングを抑えたのは三嶋一輝。
ハマのエースナンバー背番号17を背負う彼は、2年目の2014年開幕投手だった。
ルーキーイヤーの大活躍からの抜擢だったが、2回9失点でノックアウト。
この日がデビューとなる、法政大学の2学年先輩 三上朋也のリリーフを仰ぐことになる。
三上はこの「敗戦処理」から這い上がり、ルーキーながらストッパーとなり、それ以降はブルペン陣の柱となっていく。
その三上を欠く今のリリーフ陣。
右肘のクリーニング手術を終えてリハビリに励むブルペンリーダーの心を、背番号17は受け継いでいる。
3点差まで追い上げた9回表のマウンドには、同じく法政大学出身で三嶋の2学年後輩の左腕が向かった。
1993年3月1日生まれ。
広島県広島市出身の26歳。
広島工業高校から法政大学を経て、2014年ドラフト2位で入団。
同期ドラフト1位に山﨑康晃。
3位倉本寿彦。
5位山下幸輝。
7位飯塚悟史。
現在のベイスターズの中心選手がきらめく、黄金ドラフト世代だ。
伝説の大投手 沢村栄治の背番号14を与えられた彼の飛躍は、2年目の2016年シーズン。
5月に4戦全勝、26イニング無失点で月間MVP。
長い長い厳しい冬の時代。
左腕不足に苦しみ続けた横浜に、彗星のように彼は現れた。
そして、序盤には最下位に喘いでいたチームを、クライマックスシリーズ初進出に導く大原動力となった。
「エースは君だ」
この活躍から、2017年から2年連続で開幕投手を任せられるも結果は出せなかった。
2017年クライマックスシリーズ。
ファイナルステージ最終戦。
故郷広島の先発のマウンドに立った彼は、1イニング2失点ながら屈辱の降板。
この後を継いで快投をみせた三嶋一輝はリリーフでで輝きを取り戻す。
そして、2018年シーズンでの大車輪の大活躍に繋がっていく。
誰かが倒れれば、誰かが駆け寄る。
そして、代わりに立ち上がる。
全ての出来事は繋がっているのだ。
「2度も開幕投手を務めた選手ですし、例えばルーキーたちが結果を出している姿を見ればもどかしい気持ちに当然なるはずです。実際に僕にもそういう時期はありましたからね。
ただ、気をつけて欲しいのは、チームには意図があって、必要だから石田を中継ぎで使いたいと考えているということ。間違っても、先発がダメだから中継ぎなんかと考えて欲しくはないですよね。まあ、石田のことだから、そのへんは大丈夫だと思いますけど」(三嶋一輝)
心優しき豪腕リリーバーは、後輩にどこまでも暖かい。
「求められたところで結果を出すこと。それが今、自分にできることだと思っています」
「自分のなかでは、やっぱり先発が一番だと思っています。いずれは戻りたい。もちろん中継ぎの経験はプラスになっているし、まずは与えられた仕事をしっかりやることが大切なこともわかっています」
未来のことなど、誰にも分からない。
だが、確信を持って言えることがある。
彼には大きな舞台が待っている。
今の経験が、必ずそこで生きる。
「いつか先発として呼ばれたら呼ばれたでいいですし、もしかしたらこのままシーズンを終えるかもしれない。まずは先のことを考えず、とにかく自分のボールを粘り強く、一試合一試合投げて行くだけです」
屈するは伸びんがため。
明日の勝利のため。
大きな栄冠のため。
今を全力で戦い抜く。
その先に、必ず栄光の旗は翻る。
左腕がうなれば
狙いははずさない
ピンポイントの技
攻めて攻めろ 健大
横浜DeNAベイスターズ。
背番号14。
石田健大。
GRATITUDE.
ファン、家族、環境、すべてのものに感謝。
Go Beyond the Limit.
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