横浜元年の旗手 #21
2019/03/29(金) 横浜スタジアム
ベイスターズ8-1ドラゴンズ
勝 今永
負 又吉
球団創設70年のシーズンが開幕。
東京オリンピックに向けてウイング席が増設された横浜スタジアム。
立錐の余地もない3万人を超える大観衆が熱視線を注ぐ中心に、彼は威風堂々と立った。
冴え渡る直球が、ドラゴンズの強打者を押さえ込んでいく。
快刀乱麻。
豪快無比。
乾坤一擲。
8回120球11奪三振無失点の大熱投。
7年ぶりの本拠地開幕戦勝利を堂々と飾った。
1993年9月1日生まれ。
福岡県北九州市出身の25歳。
北筑高校から駒澤大学を経て、2015年ドラフト1位で入団。
ルーキーイヤーからローテーション投手の一角として活躍。
豪快なピッチングに、試合後の秀逸なコメント。
いつしか、人は彼をこう呼ぶようになった。
「投げる哲学者」と。
2017年には11勝。
日本シリーズ、侍ジャパンでも快投。
3年目の昨年、ハマのエースに上り詰めようとしていた。
しかし、順調に見えたプロ生活の歯車が狂い始める。
開幕に間に合わず、見切り発車で一軍登録。
23試合4勝11敗、防御率6.80。
豪快なピッチングだけでなく、知性溢れる雄弁もいつしか聞けなくなった。
「評価などするに値しない一年だった」
本来の投球とは程遠い結果。
苦しみの中で絞り出すようにコメントするしかなかった。
「哲学」とは、学者が小難しい理論を振りかざすための道具ではない。
古今東西の人々が、人生の難問を切り開くために紡ぎ出した智慧の結晶なのだ。
結果が全てのプロの世界。
眼前に立ちふさがる厚い壁を乗り越えゆく力は、君の中にある。
新しい時代が始まる2019年。
「必ずセ・リーグを制覇して日本一になる」
「投げる哲学者」の時代が始まった。
横浜元年を切り開く旗手は、君だ。
左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ 攻めろ 昇太
横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。
THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.
ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。
Go Beyond the Limit.
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