今一度、栄光の舞台へ #48
2019/04/21(日) MAZDA Zoom-Zoomスタジアム 広島
ベイスターズ 4-7 カープ
勝 ジョンソン
負 国吉
「ちょっとチームに元気がない。もうちょっと元気が出るチームだと思うんですよ。打線は素晴らしいのだし」
2018年4月23日に逝去された、鉄人 衣笠祥雄さん。
逝去の4日前まで解説を務められた。
生涯現役。生涯野球人であられた。
横浜スタジアムのベイスターズvsジャイアンツ戦。「最後の仕事」もベイスターズ戦だった。
現役時代はカープ一筋23年。
元祖鉄人は、引退後TBS系列で野球解説者等で活躍。
ベイスターズ戦の解説をすること数知れず。
スポーツ紙で、「横浜監督就任」の噂が報じられたこともあった。
病魔に負けず、かすれる声で、ベイスターズナインに熱いエールを送ってくれていた。
あれからちょうど1年。
カープを愛し、ベイスターズに声援を送り続けた「鉄人」の眼に、この試合はいかに映ったか。
本来ならばこの試合、もしくは大敗した前日。
彼が先発マウンドに向かうはずだった。
1998年7月4日生まれ。
滋賀県大津市出身の20歳。
近江高校から2016年ドラフト4位で入団。
入団2年目の昨2018年シーズン。
デビューから3戦連続先発勝利投手となるド派手なデビュー。
高卒2年目の投手では、球団史上初の快挙。
一躍ハマのシンデレラボーイとなった。
9月21日のドラゴンズ戦では、この日が引退試合となった加賀繁を1回途中からリリーフ。
9回を投げきり「準完投勝利」を成し遂げる。
「案外いけるもんだな、と思いました」
ヒーローインタビューでサラリと言ってのける強心臓こそ、彼の真骨頂。
飛躍を期した今シーズン。
開幕ローテーションに入るも、結果が出せず、ブルペン待機となった。
大きく点差が開けられた3回裏。
彼はマウンドに向かった。
ビハインドのロングリリーフ。
彼本来の職場ではないはずだ。
4イニングを1安打4奪三振で無失点。意地と失地回復に向けてのピッチング。
昨年もチームが苦しいとき、彼の存在があった。
今一度、栄光の舞台へ。そして勝利を。
より強く、より図太く、より大きくなった20歳の右腕。
新たな戦いが、広島の地から始まった。
たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ
横浜DeNAベイスターズ。
背番号48。
京山将弥。
SOW A THOUGHT,
REAP AN ACTION.
走っている姿にその人の心が映る。
Go Beyond the Limit.
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