王道を征け! #21
2019/05/17(金) 明治神宮野球場
ベイスターズ 4-3 スワローズ
勝 今永
負 小川
S 山﨑
エースが投げ抜き、リリーフが抑える。
連打が生まれ、好守が冴える。
熱き星たちの声援が、神宮の森に轟き渡る。
痺れる接戦を戦い抜き快勝。
この日5勝目を上げたエースは、ある言葉を胸にマウンドに上がっていた。
「王道を征け!」
苦しみ抜いた昨シーズン、繰り返しかけられた言葉だ。
声の主は、木塚敦志投手コーチ。
横浜一筋11年。490試合全てにリリーフ登板。
苦しい冬の時代を支え抜いた炎のリリーバーだ。
「酷使されようが何があろうが泣きごとをいうことはない」
闘志剥き出しの気迫溢れるピッチングは、引退試合までもが真剣勝負の舞台だった。
ブルペンを預かり、誰よりもベイスターズのピッチングスタッフのことを知り尽くす木塚コーチは、左腕を信じて激励を続けた。
6回1/3。
打者29人。
119球。
3回表の打席では送りバントを決めて、先制点への流れを作り上げた。
この気迫。
この執念。
この情熱。
これぞエースのピッチング。
ナインは鼓舞されて、全てに好循環を生んでいく。
8試合59回1/3。
5勝1敗。
防御率1.37。
勝率.833。
60奪三振。
圧巻のセントラル・リーグ投手4冠。
全ての試合でクオリティ・スタート(6回3自責点以内)を記録している。
「エースの風格が出てきたと思いますけれど?」
試合後記者団に囲まれる彼に、キャプテン筒香嘉智が茶目っ気たっぷりに声をかける。
「いや…。まだまだです」
はにかみながら、謙虚に彼は応えた。
役者は揃っているのだ。
柱が立ち、本来の力を発揮すれば、チームの再建も、逆襲も不可能ではない。
ベイスターズの季節は、まだ始まったばかりだ。
左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ 攻めろ 昇太
横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。
THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.
ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。
Go Beyond the Limit.
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