見せつけてやれ パワフルスイング #99
2019/07/03(水) 横浜スタジアム
ベイスターズ 3-4 タイガース
(延長11回)
勝 島本浩也 1勝0敗1S
S ラファエル・ドリス 3勝3敗15S
負 武藤祐太 0勝1敗
予報通り、21:00前から雨が降り始める。
スタンドが青いポンチョで埋め尽くされる。
延長11回表。
リリーフの武藤祐太は2イニング目に決勝点を献上してしまう。
延長11回裏。
虎のストッパー ラファエル・ドリスからチャンスを作るも、あと1本が出なかった。
タイガース戦の連勝も、貯金生活も、一先ずお預けになってしまった。
取って取られてのシーソーゲームの口火を切ったのは、横浜が誇る「嵐のカリビアン」だった。
先制されてすぐの1回裏。
鮮やかなホームランを、ベイスターズファンの陣取るライトスタンドへ叩き込んだ。
1989年2月28日生まれ。
プエルトリコ自治連邦区出身の30歳。
2007年のMLBドラフト3巡目でシンシナティ・レッズから指名され、プロ入り。
シカゴ・ホワイトソックス、ワシントン・ナショナルズを経て、2017年オフに来日。
入団テストをクリアして、ベイスターズの一員となった。
「ホセ・ロペスや宮﨑敏郎のバックアップとして」獲得された「第6の外人」は、キャンプとオープン戦で結果を出し、開幕一軍を勝ち取った。
だが、開幕戦の試合前練習で右ふくらはぎの違和感を訴え、翌日にファームへ。
「ファームでも若手に混じって全力疾走していた」(万永貴司二軍監督)
5月に一軍に昇格後、怒濤のように打ちまくった。
107試合出場。
打率.310。
そして41本塁打。
堂々の本塁打王に輝いた。
チーム70年の歴史の中でも7人目の快挙。
1954年、56年、57年の青田昇。
1959年の桑田武。
1988年のカルロス・ポンセ。
2003年、04年のタイロン・ウッズ。
2007年、08年の村田修一。
そして、2016年の筒香嘉智。
シーズン途中からの出場ながら、偉大な歴史にその名を刻んだ。
他球団からのマークがきつくなる2年目。
波に乗れない時期もあった。
致命的な守備のミスも度々あった。
試合前の守備練習の時間を増やして取り組む謙虚さは健在。
1回表の24号ホームランで、セ・リーグの本塁打数単独トップになった。
「ホームランの数はたしかに多いけど、もっとチームに貢献したい」
背番号99が見据えるのは、記録でもタイトルでもない。
21年ぶりの優勝の栄冠だ。
彼は、今日もグラウンドに駆け出していく。
勝利を目指して。
優勝を目指して。
Going on ソト!
Touch'em all ソト!
君は 嵐のカリビアン
見せつけてやれ
パワフル スイング
ソト!ソト!ソト レッツゴー!
横浜DeNAベイスターズ。
背番号99。
ネフタリ・ソト。
THE LORD IS MY STRENGTH, I HAVE NOTHING TO FEAR.
失敗を恐れないで挑戦し続けるんだ。主はわたしとともにいる。
Go Beyond the Limit.
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