大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

SEIZE THE DAY #16

2020年7月12日(日)
阪神甲子園球場
ベイスターズ 1-2 タイガース
勝 岩貞祐太 2勝1敗
S ロベルト・スアレス 0勝0敗1S
負 平良拳太郎 2勝1敗


2020年7月14日(火)
ナゴヤドーム
ベイスターズ 5-3 ドラゴンズ
勝 大貫晋一 1勝2敗
S 山﨑康晃 0勝1敗6S
負 山本拓実 1勝2敗


背番号16が名古屋に躍動!


快刀乱麻にして変幻自在。


初回こそエラー絡みで失点したものの、強竜打線を手玉に取っていく。


右腕の力投に打線が奮起。
4回表に鮮やかな集中打。


佐野恵太の同点タイムリー。
倉本寿彦の執念のヘッドスライディング。
伊藤光、梶谷隆幸も続き一挙に5得点。


大きな援護を受けて、快投が続いていく。


8回。
打者28人。
89球。
被安打3
奪三振6。
失点2。
自責点1。


痺れる投手戦を勝ち抜けなかった週末のモヤモヤをも打ち払い、嬉しい今季初勝利となった。


1994年2月3日生まれ。
横浜市青葉区出身の26歳。


少年時代はベイスターズの大ファン。
憧れは「ハマの番長」三浦大輔。


ハマスタ名物「みかん氷」を食べながら、ユニフォームに身を包み声援を送った。


中学時代は地元の強豪シニアチームに所属。
だが、補欠にすらなれないこともあった。


あえて県内の強豪校には進学しなかった。
試合に出たかったからだ。


静岡県の桐陽高校では、チームを18年ぶりの県大会ベスト8に導く活躍。


日本体育大学に進学後、大学2年時の2013年春にはベストナインを獲得。


これからという時に、右肘痛が再発。
トミー・ジョン手術に踏み切る。


「プロなんて縁がないと思ってました」


保健体育の教員免許も取り、製薬会社の営業職の内定も取っていた。


だが、夢を諦められなかった。


社会人野球の強豪 新日鐵住金鹿島へ。
これまでの努力が結果となって結実する。


2018年ドラフトで、憧れのベイスターズから3位で指名を受けた。


背番号は16。


この年に引退した新日鐵住金鹿島の先輩「バレンティン・キラー」の加賀繁。


「クワトロK」の要にして1998年の開幕投手の川村丈夫。


鈴木隆、野村収、右田一彦、欠端光則といった好投手たちが背負い、チームを牽引してきた伝統ある背番号だ。


ルーキーイヤーは、同期入団の上茶谷大河とともにローテーションの一角として6勝をあげる活躍。


だが、早い回でノックアウトされる悔しい登板もしばしば。


シーズンオフには、オーストラリアへの遠征を球団へ直訴。


同級生にしてチームのエース「投げる哲学者」今永昇太らが前年のオフに遠征し、翌シーズンに結果を残していた。


更なる決意で臨んだ2020年シーズン。


自粛期間も「太れない体質」に向き合いながら、懸命なトレーニング。


開幕後も本来のピッチングが出来ていなかった。


今シーズン初の有観客地合となった10日にも先発したが、屈辱の1回ノックアウト。


捲土重来を期した中3日のマウンドで、結果を出すことが出来た。


「ずっと悔しい思いをしていたので、今日ちょっとでもチームに貢献できてうれしいです」


この日のヒーローは控えめに、だが力強く語った。


流した汗は嘘をつかない。
努力は必ず実を結ぶ。


背番号16がそれを実証してみせる。


横浜の熱い夏が続いていく。


栄光の旗を掴み取ろう!



たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。
背番号16。
大貫晋一。


SEIZE THE DAY.
今という瞬間を大事に一生懸命生きたいという想い。


心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.