大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

「継承と革新」の象徴、再び #36

2020年7月21日(火)
横浜スタジアム
ベイスターズ 4-6 スワローズ
勝 原樹理 1勝0敗
S 石山泰稚 1勝1敗5S
負 マイケル・ピープルズ 0勝1敗


2020年7月22日(水)
横浜スタジアム
ベイスターズ 5-5 スワローズ
(延長10回引き分け)



ハマのジョーが帰ってきた!


2シーズンぶりに復帰した男が、第1打席で今季第1号ホームラン。


ハマスタでは、2017年日本シリーズ第4戦以来。
公式戦に限れば、5年ぶりの一打だった。


初回にはキャプテン佐野恵太に、待望の四番打者としての初ホームラン。
9回表の大ピンチも、山﨑康晃がストッパーとしての意地を見せた。


ともかく、皆で踏ん張ったが勝てなかった。
だが、負けなかった。


この日の司令塔は、背番号36。
濵口遥大の先発時に起用されるが男がハマスタに躍動した。


1993年5月3日生まれ。
福岡県福岡市出身の27歳。
九州国際大学付属高校から、2011年ドラフト2位で入団。


新球団横浜DeNAベイスターズの一期生。
同期には、桑原将志、乙坂智、飛雄馬、古村徹がいる。


長い低迷にあえぐチームの近い将来の主力として、大きく期待をされた。


2012年7月18日。
横浜スタジアム。
高卒新人として谷繁元信以来23年振りの先発出場。
最下位を独走するチームの希望の星となった。


オフにはその谷繁に合同自主トレを直訴。


「本気で来るなら、全部教えてやる」


かつての自分を重ね合わせるように、大捕手は厳しくも愛情を込めて共に汗を流した。


横浜大洋ホエールズの時代から活躍し、1998年日本一の不動の正捕手。
ドラゴンズ移籍後は、その黄金時代をけん引してきた。


現役の大捕手が古巣への思いを口にすることなどできない。
だが本気で道を求めてくる青年を通して、最高の恩返しをしてくれた。


2014年には井納翔一。
2016年には山口俊。
2017年には濱口遥大。


正捕手ではなかったが、組んだ投手はいずれも2桁勝利をマーク。


ハマの永遠番長 三浦大輔が引退試合のキャッチャーに指名したのも彼だった。


彼にはホエールズ、ベイスターズの財産が受け継がれた。


「継承と革新」の象徴なのだ。



だが、別れは突然やってくる。
2018年7月9日に、伊藤光、赤間謙との交換トレードで、白崎浩之と共にオリックス・バファローズへ移籍することが発表された。


「これはチャンスだ。頑張れよ!」


キャプテン筒香嘉智は辛い気持ちを押し殺し、チームメイトとともに笑顔で彼を送り出した。


その関西の地で、チャンスをつかむことはできなかった。


2019年オフに戦力外通知。


捨てる神あれば拾う神あり。


その直後に、ベイスターズへの復帰が発表された。


「フォア・ザ・チーム」のムードメーカー。
まだ26歳であったことも、球団首脳の決断を後押しした。



「またみんなで一緒にプレーしたいと思っていたので本当にうれしい。球団には本当に感謝しています」


「チームが苦しいとき、自分にできることがあるはず」


少し長めのトンネルに入っているベイスターズ。


若き苦労人に受け継がれた財産がある。


その経験が発揮される時は今だ!



強肩強打のスゴイ奴
勝利呼び込むサイン
髙城俊人


横浜DeNAベイスターズ。
背番号36。
髙城俊人。


ATTABOY
どんな時もポジティブに。


心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.