大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

一人ひとりに魂込めて #13

2020年10月10日(土)
阪神甲子園球場
ベイスターズ 5-3 タイガース
勝 伊勢大夢 1勝0敗
S 三嶋一輝 1勝1敗13S
負 ジョー・ガンケル 1勝4敗


9回裏のマウンドには守護神・三嶋一輝。
タイガース打線をねじ伏せて、ナインと喜びを交わす。


ウイニングボールはドラ3ルーキーの手に渡された。


「高校時代に勝利を届けることができなかったので、このボールは親に贈りたいと思います」
念願のプロ初勝利に、強面の彼の顔が笑顔でほころんだ。


1998年3月7日生まれ。
熊本県熊本市出身の22歳。


九州学院高校ではエースとして甲子園に出場。
3年夏の大会では、2学年下の村上宗隆ととも必勝を期した。


だが、ピッチャーの彼とファーストの村上の連係プレイミスから決勝点を奪われ惜敗。
捲土重来を期し、甲子園を後にした。


その後、明治大学へ進学。
リリーフの一員として頭角を現していく。


そして、後輩の村上は2017年ドラフト1位でスワローズに入団。
2019年新人王に輝く。
「彼の活躍を見ながら、いつかプロで対戦したいと心に期していました」


東京六大学では、同期の森下暢仁と活躍。


2019年ドラフト会議。
森下はカープに1位指名。
彼はベイスターズに3位指名。


横浜のドラフト3位には実力者が揃っている。


梶谷隆幸(2006年高校生ドラフト)。
井納翔一(2012年)。
嶺井博希(2013年)。
倉本寿彦(2014年)。
柴田竜拓(2015年)。
大貫晋一(2018年)。


ドラ1のように騒がれることもない。
だが、スカウトが地べたを這いつくばるように足で稼ぎ、マークをしてその才能を見出した。


ドラフトでは2位以降は抽選がないので、他球団に指名されたらそれまで。
実力と運を兼ね備えた猛者たちは、チームの中心選手として活躍している。


「僕はずっと2番手だった。でもプロに入ったら必ず勝つ」


強い思いを胸に、開幕一軍を勝ち取る。


貴重なブルペンの一員として防御率は1点台。抜群の安定感を誇ってきた。


この日も同点の5回裏から2イニングをパーフェクトリリーフ。


6回表、ネフタリ・ソトのこの日2本目のホームランで逆転。
勝利投手の権利が転がり込んできた。


スペンサー・パットン。
エドウィン・エスコバー。
そして、三嶋一輝。
勝ちパターンのリリーフ陣の活躍をその目で見届けた。


闘志漲る力強いピッチングは、明治の先輩の木塚敦志コーチの姿をも彷彿とさせる。


「これからは敗戦処理だけでなく、勝ちパターンでホールドをかせいで、そしてセーブを記録できる投手になりたいです」


力強い決意に、横浜の明るい未来が見えてくる。


「一人ひとりに魂を込めて投げていくことを、いつも三嶋さんと話しています」


背番号13は、栄光の階段の第一歩を踏み出した。


たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。
背番号13。
伊勢大夢。


Always rising after a fall
失敗を次の成功につなげチームに貢献したい。


心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.