大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

WHERE THERE IS A WILL, THERE IS A WAY. #38

2021年3月26日(金)
東京ドーム
ベイスターズ 7-8x ジャイアンツ
勝 中川皓太 1勝0敗
負 三嶋一輝 0勝1敗


横浜DeNAベイスターズ10年目の闘いが幕を開けた。


舞台は東京ドーム。
相対するは昨年の覇者ジャイアンツ。


初回から3点のビハインドを背負ってしまった。
だが、選手たちは必死に喰らいついていく。


すぐさま、反転攻勢。


その口火を切ったのは、今年からベイスターズの一員となったこの男だった。


1993年8月18日生まれ。
神奈川県厚木市出身の27歳。
東海大学付属相模高校、東海大学、日立製作所を経て、2017年ドラフト5位でジャイアンツに入団。


背番号はカープで活躍する兄の入団時と同じ63。
走攻守にバランスの取れた内野手として活躍。


その活躍から2年目のシーズンからは背番号51を与えられた。
しかし巨大戦力のチームにあって、出場機会が限られていく。


転機は突然やってくる。


2020年12月18日。
フリーエージェントで移籍した梶谷隆幸の人的補償選手として、ベイスターズへの入団が発表された。


「野球をやることに変わりはない」
揺れる心を新天地での決意に変えた。


オープン戦ではなかなか結果を出せずにいた。
最終盤で本来の力を発揮して、開幕スタメンを勝ち取った。


「攻めていけ!」


新指揮官の号令に、結果を出したのは彼だった。


2回表の初打席。
相対するは大学の先輩にして球界を代表する投手 菅野智之。


ノーアウト満塁のチャンスで犠牲フライ。
反撃の口火を切った。


7回表にはタイムリーヒット。
9回表には、大学の同級生 中川皓太から試合を降り出しに戻す同点打を放つ。


開幕戦での6打点は球団新記録。
レオン・リー、カルロス・ポンセ、筒香嘉智の持つ記録を塗り替えた。


最後の最後まで諦めない。
最後の最後まで闘い抜く。


守護神三嶋一輝が打たれ勝利は逃した。


「悔しい。これからも全員で戦っていくしかない」


新指揮官の初陣は飾れなかった。


25年間で172勝184敗。
豪速球があったわけでもない。
絶対的な変化球があったわけでもない。


打てるもんなら打ってみろ。


その心意気で戦い抜いてきた


「環境が変わるのをチャンスと捉え、チームのために貢献できるように頑張りたい」


期待に応えた背番号38が、新生横浜の主役に躍り出ようとしている。


闘いは始まった。


やられたら、やり返せ!


並みいる 敵をなぎ倒し
派手に決めろ 大舞台
新たな未来 切り開け
晴れ渡る 明日へと


横浜DeNAベイスターズ。
背番号38。
田中俊太。


WHERE THERE IS A WILL, THERE IS A WAY.
どんな場所、新天地でも強い意志でやっていくと言う気持ち


横浜一心。