大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

ハマの光が栄光への舵を取る #29

2018/07/18(水) 横浜スタジアム

B7-2S

勝 ウィーランド

負 原



スーパー猛暑で灼熱の夕暮れ。


今日は子供たちが主役の「キッズSTAR NIGHT 2018」。


来場者全員に、キッズユニフォームが配られた。


「イベントゲームに弱い」


そんなジンクスを跳ね返し、投打が噛み合い後半戦初勝利。


ヒーローインタビューには、3人の好男子が立った。


先制タイムリーと見事なホームランは、嵐のカリビアン ネフタリ・ソト。


8回124球1失点の力投に貴重な送りバントをきっちり決めた、ハマの二刀流 ジョー・ウィーランド。


長身の2人に挟まれた彼は、端正な顔立ちを、ほんの少しだけはにかみながら崩した。



真夏の電撃的な交換トレードで大阪からやってきた、超がつくほどのイケメン。


かつてのパ・リーグベストナイン捕手が、ハマスタに新風を吹き込んだ。


後半戦開幕カードの大事な3連戦。

移籍後即初スタメンマスク。


テンポのいいリード。

矢のような送球での補殺。

3試合連続安打。


この日は、試合を決定づけるタイムリーツーベースで初打点。


長年の正捕手不在状態が一気に解消されるかも知れない。


そんな輝きと華が彼にはある。


1989年4月23日生まれ。

愛知県岡崎市出身の29歳。


高知県の名門 明徳義塾高校から2007年高校生ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。


怪我との戦いを克服し、正捕手の座を掴み取っていった。


2014年シーズンには、巨大戦力のホークスとのデッドヒート。

最終試合までもつれたペナント争いは、ゲーム差0での惜敗。


この年に、金子千尋とベストバッテリー賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。


捕手として1つの頂点に辿り着く。


しかし厳しいプロの世界。

後輩の若月健矢の台頭などから出場機会が激減。


そこに、DeNA首脳陣が狙いを定めた。


夫人を大阪に残して、慣れない土地でのホテル暮らし。


まだ間に合わないとの事情もあろうが、古巣への未練をかき消すように、キャッチャー道具のバファローズのロゴを消して試合に臨んでいる。


寝る間を惜しんで、ベイスターズ投手陣のピッチングを動画で研究。


この日のウィーランドの快投を引き出した。


「僕はもう一生懸命、勝つために頑張るだけなので、これからも全力で頑張りたいと思います」


謙虚に、そして熱く勝利への思いを語った彼の輝きは、横浜に勝利の光をもたらしてくれる。


いざ戦えヒカル!

幾多の試練を乗り越えて

いざ進めヒカル!

その手で舵をとれ


横浜DeNAベイスターズ。

背番号29。

伊藤光。


ハマの光が栄光への舵を取る。


VICTORY is WITHIN US.