大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

投げる哲学者が新たな時代を創る #21

2019/04/12(金) 横浜スタジアム
ベイスターズ 6-0 カープ


勝 今永
負 大瀬良


9回表の横浜スタジアム。
今宵、ヤスアキ・ジャンプは必要がない。


3万を超える大観衆からの大コールが轟き渡る。


左腕はゆっくりと、それを噛み締めるようにマウンドに向かう。


大きく息を吐き、帽子をとって一礼。


本拠地で初めて経験する9回のマウンド。


9回105球1安打9奪三振。


威風堂々の完封劇に、横浜の夜空は青く染った。


「『援護がない』と言うのは防御率0点台の投手が言うこと」


「三振を取れる投手より、 勝てる投手の方がいい。力のない人間は練習するしかない」


「今日は広島打線相手ではなく、過去の自分と勝負出来た」


その秀逸なコメントから、彼はいつしか「投げる哲学者」と呼ばれるようになった。


現実の苦悩を克服してこそ、哲学の価値は生まれる。


「評価するに値しない1年だった」


苦しみ抜き、足掻きもがいた昨シーズン。


オフを返上し、オーストラリアに遠征。
自身と徹底的に向き合い、見事な復活を果たした。


背番号21は、かつての最多勝左腕 野村弘樹が背負った左腕の象徴。


1998年日本シリーズの開幕勝利投手となった栄光の証。


令和元年は今永元年。


投げる哲学者が新たな時代を創る。


左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ 攻めろ 昇太


横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。


THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.
ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。


Go Beyond the Limit.