熱投144球 #27
2020年9月23日(水)
阪神甲子園球場
ベイスターズ 4-0 タイガース
勝 上茶谷大河 2勝1敗
負 青柳晃洋 6勝6敗
熱投144球。
その背番号と同じ27個目のアウトを自らの手で獲得し、右腕はマウンドで拳を握りしめた。
渾身のガッツポーズは、チームの連敗ストップとともに今季初の完封劇のハイライト。
奪った三振は自己最多の10。
「体がパンパンですね。まさか完封できると思っていなかった。最後、抜けかけた気持ちを締め直せたので、達成感はすごくあります」
背番号27は笑顔で語った。
「関西は地元なので、本当に良かったです」
京都学園高校以来という144球の大熱投は、沈み駆けたチームを再び甦らせた。
今シーズンも散々やられてきたタイガース。
験の悪かった甲子園球場。
縮まることのない首位との差。
様々な嫌な空気を振り払って見せた。
背番号27は名球会右腕・平松政次が背負った。
川崎球場を舞台に、孤軍奮闘しながら18年間で201勝を記録。
145完投28完封の大洋ホエールズの大エースだった。
生え抜きにしてドラ1右腕に、誰よりも期待寄せている。
「素晴らしい素質を持っているし、いいボールを投げている。僕を超える投手になって欲しいし、なれると信じている」
特技はものまね。
最近では、先輩右腕の井納翔一がレパートリーに加わった。
「似てるけど、なんかむかつく」とは井納の感想。
なかなかの強心臓である。
サンケイスポーツのベイスターズ特集号「BAY☆スタ」でも「教えて! 上茶谷先生のものまね講座」の連載もスタートした。
物怖じしない明るさは、チームを照らす太陽のような存在になり得る。
闘いはまだまだ続いていく。
諦めたらそこで終わり。
背番号27はその手で未来を切り拓く。
たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ
横浜DeNAベイスターズ。
背番号27。
上茶谷大河。
ALL IS WELL
何事もうまくいく。
心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.
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