大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

BE THANKFUL FOR EVERY NEW DAY. #9

2021年5月21日(金)

明治神宮野球場

ベイスターズ 5-3 スワローズ


勝 山﨑康晃 3勝1敗

S 三嶋一輝 0勝3敗6S

負 石山泰稚 0勝3敗10S



今シーズン何度めかの長いトンネルを抜けた。


「野球は2アウトから」だった。


今宵もリードを守れず迎えた9回表。


マウンドにはスワローズ守護神・石山泰稚。


2アウトランナーなしから、ドラマは始まった。


関根大気と桑原将志が執念の連打で塁に出る。


チャンスで彼に打席が巡ってきた。


「4回にエラーをしてしまって、投手陣に迷惑をかけてしまっていた。みんなが繋いでくれたチャンスでもあったし、なんとしても打ちたかった」


1987年11月5日生まれ。

鹿児島県鹿屋市出身の33歳。


樟南高校から2005年高校生ドラフト4位でタイガースに入団。


堅実な守備を武器に頭角を現し、一軍に定着。


2014年には外野手としてゴールデングラブ賞を受賞。


2017年オフにフリーエージェント権を行使して、ベイスターズの一員となった。


球界屈指の守備職人の入団に、熱き星たちは歓喜に湧いた。


「FAで選手が去るだけでなく、良い選手が手を挙げてやって来るチームにならないといけない」


かつてFA権を行使して、悩みに悩んだ末に残留を決めたハマの番長。


その言葉をいち早く実現してくれたのが彼だった。


2018年3月30日。

横浜スタジアム。

スワローズ戦。


本拠地開幕戦のショートスタメンに背番号9は名を連ねた。


開幕投手の石田健大が投じた一球を、ミスター・トリプルスリーの山田哲人が打ち返す。


鋭い打球ではあったが、名手がまさかのエラー。


これが先制点の献上に繋がり、チームは敗れた。


雨の降りしきる悪条件とはいえ、彼は一切の言い訳をしなかった。


しかし、すぐさまその失敗を取り返していく。


華麗な、そして泥臭いプレーで、何度もチームの窮地を救った。


勝負強い打撃で、ヒーローインタビューの常連ともなっていく。


タイガースファンですら彼の活躍を喜ぶ遺恨なきFAも、彼の人柄と野球に対する真摯さの現れだろう。


彼は4回のエラーを反省していたが、6回のピンチでは、山田哲人の強烈な打球を見事に併殺に切って取っている。


マウンドには、苦楽をともにしてきた石田健大の姿があった。


「一つ勝つのがこんなに難しいのかと思っています。でも、目の前の試合を強い意識で戦って行きます」


越えられなかった壁を一つ乗り越えた。


戦いは続いていく。


敵はすぐ目の前だ

大いなる闘志燃やせ

響け和の魂

輝ける未来へ


横浜DeNAベイスターズ。

背番号9。

大和。


BE THAKFUL

FOR EVERY NEW DAY.

野球ができる環境を作ってくれる

周りに感謝。


今こそ、横浜一心。

I☆YOKOHAMA