大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

愛するイホへ 忘れ得ぬ満塁弾 #2

2019/07/21(日) 横浜スタジアム
ベイスターズ 5-4 ドラゴンズ


勝 大貫晋一 5勝3敗
S 山﨑康晃 1勝1敗20S
負 笠原祥太郎 2勝1敗


先発のルーキー大貫晋一が、5回表のピンチをダブルプレイで切り抜ける。


2年目サウスポー20歳の櫻井周斗が、6回表を3者凡退で切り抜けて回跨ぎの7回表。
ノーアウト1,2塁のピンチを、武藤祐太がわずか9球のパーフェクトリリーフ。


「光のミットめがけて投げただけ。古巣相手だったので抑えたかった。いつも全力で準備しています」


8回表、齋藤俊介のつくったピンチを最小失点で切り抜けたのは、三嶋一輝。


そして9回表は、「小さな大魔神」山﨑康晃。


追い上げられて1点差のマウンド。
1アウト満塁の大ピンチ。


最後はダブルプレイで切り抜けて、今シーズン20セーブ目。


ルーキーイヤーから5年連続という自身のプロ野球記録を更新。


3連投にも「チームが調子がいいおかげ」と笑顔で語るハマの守護神。


これで後半戦開幕の本拠地7連戦を5勝2敗。


ヒーローインタビューには、投のヒーロー武藤と共に、今日も背番号2の姿。


3回裏。先発大貫晋一のヒットを足がかり作った満塁のチャンス。


「ハマの4番」が放ったレフトへの弾丸ライナーは、圧巻のグラウンドスラム!


日米通産1000打点の大偉業(日本で522点、メジャーで480点)は、シーズン3本のグラウンドスラム。


1972年のジョン・シピン。
1999年ロバート・ローズ、鈴木尚典に並び球団4人目のタイ記録。


月間2本も72年7月シピン、99年6月ローズ、01年7月谷繁元信に並び4人目のタイ記録。


前日には、日米通産400二塁打も記録している。


「勝負がかかる痺れる瞬間」に、無類の強さを誇る。


後半戦で4番に座り続ける彼は、あどけない少年を連れて晴れの舞台に立った。


「僕のイホ(息子)です。今日は彼の13歳の誕生日。絶対に打ってやるという気持ちだった。一生忘れることのない本塁打になりました」


好調の秘訣は、来日中の家族だと語った。


「妻、長女、義母がスタンドで応援してくれた。明日(7月22日)にベネズエラに帰ってしまうのが寂しい」


インタビューラストの「I☆YOKOHAMA」コールは、「イホ」が立派に務めた。


ファンの声援に応えてグラウンドを回る。


最高の笑顔で記念撮影に応じる。


そして家族をグラウンドに招き入れ、勝利の花火を見届ける。


そこにあるのは心優しき一家の長としての安堵の顔。


ロペス家にとって束の間の団欒は、花火のように美しく咲き、そして照明の点灯と共に終わりを告げた。


チャモさんはこう伝えることも忘れていなかった。


「どんな辛いときでも応援してくれるファンの皆様に心から感謝しています」


戦士はまた、戦いの最前線に戻る。


愛する家族のために。


声援と力をくれるファンのために。


そして、日本一の栄冠のために。


勝負がかかる
しびれる瞬間
流れを我らに
アニモ ロペス


チャモ! チャモ! ロペス!


横浜DeNAベイスターズ。
背番号2。
ホセ・ロペス。


TOGETHER WE CAN DO IT.
チームも、ファンも、一緒なら達成できる。


Go Beyond the Limit.