大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

栄冠掴むその日まで 笑顔と涙の1000本安打 #7

2019/07/31(水) 横浜スタジアム

ベイスターズ 4x-3 スワローズ

勝 山﨑康晃 2勝1敗22S

負 近藤一樹 3勝3敗


2019/08/01(木) 横浜スタジアム

ベイスターズ 2-4 スワローズ

勝 山田大樹 4勝0敗

S スコット・マクガフ 4勝1敗5S

負 大貫晋一 5勝4敗


2019/08/02(金) 横浜スタジアム

ベイスターズ 4-2 ジャイアンツ

勝 平良拳太郎 4勝2敗

S 山﨑康晃 2勝1敗23S

負 菅野智之 8勝5敗


2019/08/03(土) 横浜スタジアム

ベイスターズ 6-5 ジャイアンツ

勝 国吉佑樹 5勝3敗

S 山﨑康晃 2勝1敗24S

負 中川皓太 4勝2敗15S


2019/08/04(日) 横浜スタジアム

ベイスターズ 3-2 ジャイアンツ

勝 今永昇太 10勝5敗

S 山﨑康晃 2勝1敗25S

負 桜井俊貴 5勝2敗0S


梅雨明けの7月から灼熱の8月へ。


横浜スタジアムを舞台に、ベイ戦士は駆け抜けた。


宮﨑敏郎のサヨナラ打。


櫻井周斗のプロ初ヒット。


快刀乱麻の平良拳太郎。


石田健大の執念の粘投。


「オトコハ、ダマッテ、ナゲルダケ」エドウィン・エスコバー。


いくつものドラマを奏でながら、頂点への階段を昇ってきたベイスターズ。


首位攻防戦の最終ラウンドに、笑顔と涙の結末が待っていた。


ハマのスピードスター。

横浜高校出身。

DeNAベイスターズの初代キャプテン。


21世紀のベイスターズの歴史は、彼と共にあった。


8月3日の試合では、代走で出場。

犠牲フライとバッテリーエラーで決勝のホームを踏んでいた。


そしてこの日は、6番セカンドでスタメン出場。


6回裏の第3打席。

鋭く振り抜いた打球は、ライト線を鮮やかに破っていく。


彼はダイヤモンドを疾走していく。

ヘッドスライディングで勝ち取ったスリーベースヒットは、プロ通算1000本安打。


嶺井博希のライト前ヒットで見事に生還。


ベンチでは、チームメイト一人ひとりと固い握手。


横浜高校の後輩にして、後任キャプテンの筒香嘉智とは熱き抱擁。


ルーキー時代から指導を仰いできた田代富雄打撃コーチから、記念のボールを受け取った。


この得点が決勝点となり、首位ジャイアンツに3連勝。


ゲーム差は遂に0.5となった。


記念のTシャツに着替えて臨んだ、ヒーローインタビュー。


怒濤の大歓声に、彼は涙を必死にこらえ、笑顔で応じた。


そして、チームメイトが駆け寄り記念撮影。


キャプテン筒香嘉智からは、コージーコーナーの苺ホールケーキが渡される。


これは筒香が試合中にスタッフに依頼して、関内駅前まで買いに行ってもらったもの。


これまで300人の選手が1000本安打を記録してきた。


だが、記念のケーキとチームメイトと祝福と、そして超満員のベイスターズファンの前で祝福されたのはおそらく彼がはじめて。


「とてもうれしいです。優秀なスタッフ、フロントの方、大好きな先輩、後輩。僕は人に恵まれたと思っています」


それは、彼が陰に陽に、徹底的に人に尽くしてきたからこそに他ならない。


チームが一番辛いときに入団してきた。


ハマスタに閑古鳥が鳴く中で、レギュラーを勝ち取っていった。


明日をも知れぬ新球団の初代キャプテンを引き受けた。


チームが強くなり、ポストシーズンに進み、優勝候補の一角に上げられるようになった今、彼は既にレギュラーではない。


一昨年の日本シリーズは、テレビで見ていた。


今年こそ、優勝してポストシーズンを勝ち抜き、栄光の舞台に立つのだ。


チームメイトが、かつて共に闘った仲間たちが、そしてどこよりも熱いファンたちが、その勇姿を待っている。


背番号7が、更に輝く時が来た。


スタジアムに、応援歌が響き渡る。


栄冠掴むその日まで

恐れず飛び込めベースへ

君の熱き血潮で

燃えろ 雄洋


横浜DeNAベイスターズ。

背番号7。

石川雄洋。


SIETE BRILLANTE.

7、輝く。


Go Beyond the Limit.


I☆YOKOHAMA!