大田区からハマの星に祈りをこめて

ベイスターズの試合について熱く書いていきます。1試合に1選手。最も心揺さぶられた事に、全力投球! そしてフルスイングで!

THANKFULNESS. #58

2021年10月23日(土)
横浜スタジアム
ベイスターズ 5-0 ドラゴンズ


勝 東克樹 1勝2敗
負 清水達也 0勝1敗


背番号58が、9回表のマウンドに向かう。
通算198試合目の登板。


デビュー登板も、ハマスタだった。


そして、現役最後の登板の瞬間がやってきた。


スタジアムから大拍手が沸き起こる。


背番号58のユニフォームを掲げるベイスターズファン。


背番号25のユニフォームを掲げるドラゴンズファン。


応援の名前入タオル。
たくさんの思いのこもった手作りの応援ボード。


ウイング席まで埋まった現時点での満員のハマスタが、その勇姿を見届けた。


渾身のストレートで三振奪取。


彼は、一塁側、ライト側、レフト側、三塁側に、深々と頭を下げて感謝の思いを表わした。


1989年6月14日生まれ。
埼玉県入間郡出身の32歳。


飯能南高校からHondaを経て、2010年ドラフト3位でドラゴンズに入団。


貴重な中継ぎの一角として頭角を現していく。


2015年には、球団通算5000勝試合の勝利投手となった。


しかし厳しいプロの世界。


2017年に戦力外通告。
その後、ベイスターズの一員となる。


移籍初年度から、貴重なブルペン陣の中核となる。


どんな場面でも腕を振り続けた。


痺れるピンチの場面で。
大量リードやビハインド。


時にはローテーションの谷間の先発として。


その姿で、その人柄で、横浜リリーフ陣を鼓舞していった。


人間には3種類あるといわれる。


「いてもらいたい人」
「いてもいなくても、どちらでもよい人」
「いては困る人」


彼は間違いなく、「いてもらいたい人」であり続けた。


最後の最後まで、全力投球だった。


試合後のセレモニー。


共に闘ったリリーフ陣から。


かつての仲間たちから。


そして、ドラゴンズのマスコット「ドアラ」からも、惜別のメッセージが届けられた。


「満員のナゴヤドーム、横浜スタジアムで投げられたことは一生の宝物です」


去って去らず。


その功績は、無限大の価値。


その勇姿は、ハマの夜空に輝き続ける。


たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ


横浜DeNAベイスターズ。
背番号58。
武藤祐太。


THANKFULNESS.
野球をやらせてもらえる感謝。


横浜一心。
I☆YOKOHAMA